GoogleがPixel Watchを発表する前は、Pixel WatchがFitbitの優れたバッテリー持続時間を継承してくれることを期待していた。だが残念ながら、そうはならなかった。筆者の経験では、Pixel Watchのバッテリーは1回の充電で1日強持続する。これは、「Apple Watch Series 8」やサムスンのGalaxy Watch5とほぼ同じだ。具体的に言うと、約27時間使用した後のバッテリー残量は12%だった。
Pixel Watchの使用中、筆者は常時表示ディスプレイをオフにして、GPS接続を必要としない屋内でのワークアウトを主に追跡した(ただし、外の散歩にも何度か使用した)。通常、それらの機能を利用すると、バッテリーの消費が速くなるので、スマートウォッチを使用できる時間は短くなる。
就寝中に充電するつもりなら、それは大した問題ではない。だが、筆者は近頃、もっと睡眠を取ろうとしているので、Fitbitの詳細な睡眠追跡機能を使用している。そのため、Pixel Watchをいつ充電すべきか判断するのが難しくなった。Pixel Watchを充電しているために、それなしでワークアウトをしなければならなかったことも一度あった。そのときは、屋内でエアロバイクをこいだのだが、自分の努力が報われていないように感じた。
Googleは、Pixel WatchをPixelスマートフォンのコンパニオンデバイスとして位置付けてきたが、それ以外のAndroidデバイスとも同じように連携する。筆者は、2022年10月の最初のレビューで、Pixel Watchを「Pixel 7」と組み合わせて使用したが、今回は最初に「Galaxy S23+」、次に「Galaxy Z Fold4」とペアリングした。どのスマートフォンを使用しているかに関係なく、Pixel Watchのセットアップと管理は「Google Pixel Watch」アプリを通して行うことになる。今回、ヘルスケアの統計データ追跡には、Fitbitアプリを利用した。
サムスンのスマートフォンと連携させたPixel Watchを使い始めるのは、Pixel 7のときと同じように簡単だった。このスマートウォッチはGoogleの「Fast Pair」機能に対応しているため、サムスンのスマホに近づけるとすぐに検出され、即座にPixel Watchアプリをインストールするよう促された。
つまり、Pixel Watchは幅広いAndroidユーザーにアピールできるが、ユーザーをGoogle固有のPixelエコシステムに囲い込む要素は必ずしも存在しないということでもある。一方、サムスンは、Galaxy Watchの心電図(ECG)機能を「Galaxy」スマートフォンでしか利用できないようにしている。
当然のことながら、Pixel WatchはiPhoneに対応していない。しかし、FOSSILなどの「Wear OS」スマートウォッチメーカーは、「iOS」のサポートを提供している。
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