バッテリー持続時間とベゼルの他にも、健康とフィットネスの追跡のためにスマートウォッチを常用している人にとって重要かもしれない欠点がある。
まず、Pixel Watchは、ユーザーが手首に装着しているときにワークアウトを自動的に検出してトラッキングを開始する機能や、心拍数の上昇や低下について通知する機能を備えていない。心臓の健康状態をより注意深く監視したい人は、そのことを念頭に入れておくべきかもしれない。
これらは発売時からすでにあった欠点だが、その後、一部のユーザーから新たな問題が報告されている。9to5Googleによると、Pixel Watchのアラームが、設定した時刻の数分後に遅れて鳴るという。ちなみに、筆者はPixel Watchのアラーム機能を頻繁に使用しているが、そのような問題に遭遇したことはない(訳注:Googleは2023年3月のPixel Watchアップデートを先ごろ公開し、この問題に対処した)。
おそらくここ数カ月で明らかになった重要なことは、Pixel Watchも、GoogleのPixelスマートフォンと同じように進化し続けるということだ。Googleは、転倒検出やFitbitの「睡眠プロフィール」など、いくつかの新機能を発表した。睡眠プロフィールは、「Fitbit Premium」のユーザーのみが利用でき、睡眠パターンを詳細に分析してくれる機能だ。ただし、どちらの機能も、全く新しいものを導入するというよりも、Pixel WatchをAppleやFitbitの他のスマートウォッチと同等の水準に引き上げるものに過ぎない。
もっと重要なのは、GoogleやApple、サムスンなどの企業が皆、ハードウェアだけでなく、ソフトウェアのアップデートを通じて、自社のスマートウォッチに魅力的な機能を取り入れる新しい方法を見つけていることだ。例えば、2022年秋にリリースされたAppleの「watchOS 9」アップデートでは、睡眠追跡機能とランニング関連の測定指標が強化された。一方、サムスンはGalaxy Watch5のカメラ遠隔操作機能にズーム制御を追加したほか、月経周期の追跡機能も間もなくリリースする予定だ。
上品なデザインを備え、Fitbitのヘルストラッキングを利用できるPixel Watchは、Androidデバイスユーザーにとってやはり傑出した選択肢だ。決して完璧ではないが、Googleが考えているPixel Watchの今後の方向性に期待したい。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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