2021年の世界スマートフォン出荷台数は前年比5.7%増の13億5000万台だった。市場調査企業IDCが新たな調査結果を公開している。サプライチェーンの問題が影響し、2021年第4四半期の出荷台数は前年同期比で減少した。
IDC Mobile Device TrackerのグループバイスプレジデントRyan Reith氏は、「2021年下半期に入ると、サプライチェーンと部品不足がスマートフォン市場に大きな影響を及ぼし始め、2022年に入った現在もその状況が続いている」と述べている。
またIDCは、画面を折りたためるフォルダブルフォンなどの新しいフォームファクターや5G対応スマートフォンへのコンシューマーの関心が高まっていると指摘する。
サムスンは2021年のスマートフォン出荷台数で今回も首位だった。2億7200万台で、世界市場シェアの20%を占めた。2位はAppleで2億3570万台、小米科技(シャオミ)は1億9100万台、OPPOは1億3350万台、vivoは1億2830万台だった。
Counterpoint Researchも世界スマートフォン市場に関するレポートを発表している。IDCとやや数値が異なるが、同様の結果となっている。サムスンが首位で2億7100万台、Appleは2億3790万台、シャオミは1億9000万台、OPPOは1億4320万台、vivoは1億3130万台だった。
Counterpointによると、世界スマートフォン市場は2017年以来初めて前年比で成長した。また、Appleは過去最高の年間出荷台数を記録したという。
CounterpointのシニアアナリストHarmeet Singh Walia氏は、「世界スマートフォン市場は2021年、パンデミックに見舞われた2020年と、特に北米、南米インドなどの地域におけるその後の繰延需要を受け、回復した」とコメントした。また、米国における成長は、主にApple初の5G対応スマートフォン「iPhone 12」の需要がけん引したとしている。「部品不足がなければ、市場はさらに大きく回復していた可能性がある」(Walia氏)
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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