Nature、電気代に応じて家電が自動で節電--電力サービスとスマートリモコンの組み合わせで

 Natureは5月18日、電気代が高くなる時間に自動で節電する新機能「Nature Smart Eco Mode」を発表した。電力小売サービス「Natureスマート電気」と、スマートリモコン「Nature Remo」の組み合わせにより実現する。

 Natureは、2017年にスマートリモコン「Nature Remo」を発表。2021年には電力小売事業「Natureスマート電気」を開始し、電力需要の平準化によって環境に優しいサービスを目指している。

電気代が高くなる時間に自動で節電する新機能「Nature Smart Eco Mode」
電気代が高くなる時間に自動で節電する新機能「Nature Smart Eco Mode」
「Nature Smart Eco Mode」通知イメージ
「Nature Smart Eco Mode」通知イメージ

 Nature Smart Eco Modeは、電気代に応じて家電が自動的に節電するというもの。Natureによると日本初の機能になるという。Natureスマート電気の「スマートプラン」に加入し、Nature Remoにエアコンを登録すると利用が可能。電気代が高くなる時間帯を自動で判別し、エアコンの温度を自動調節することで、節電につなげる。

 スマート電気では、基本料金0円、料金単価はずっと同じで、使った分だけ支払う「フラットプラン」と市場価格に連動した電気料金で、安い時間に電気を使ってお得になる「スマートプラン」を展開しており、Nature Smart Eco Modeはスマートプランとの契約時のみ利用できる仕組み。

 連動する機器はエアコンのみになるが、将来的には給湯器や蓄電池などに対応していきたいとのこと。連携はしていないが、Nature Remoのオートメーション機能を使えば、30分ごとに変化する電力量料金単価を用いた家電の自動操作を追加し、あらかじめ設定した電力量料金単価を上回ったタイミングで、エアコンを自動でOFFにしたり、照明を消すなどの家電操作が可能になる。

 Natureでは同日、Natureスマート電気にフラットプラン、スマートプランに続く3つ目の「ハイブリッドプラン」を発表。固定単価料金と、市場連動料金を組み合わせたプランで、電力需要が高まり、電力量単価が高くなる夏季、冬季には、基本料金が0円で電気を使った分だけ支払う固定単価の料金を適用し、春季、秋季には、電力市場から買い付けを行うという、フラットプラン、スマートプランのいいとこ取りになる。Nature Remoと併用すれば、Nature Smart Eco Modeも利用できる

固定単価料金と、市場連動料金を組み合わせた「ハイブリッドプラン」
固定単価料金と、市場連動料金を組み合わせた「ハイブリッドプラン」

 現在、東京電力、関西電力エリア向けに提供しているが、6月上旬には四国、中国、九州、北陸、7月上旬には中部、東北、北海道エリアにも提供していく予定。同日から先行受付を開始している。5月31日までに新規加入すると、「Nature Remo 3」をプレゼントするキャンペーンも展開する。

 Nature 代表取締役の塩出晴海氏は「今までは、Nature Remoのオートメーション機能を使って電気料金を抑えてきたが、それだけでは使いにくい。さらに一歩踏み込んで、実践的に使えるサービスにしたいとNature Smart Eco Modeを開発した。これはあくまで出発点だと思っており、エアコンだけでなく、さらに機器の連携範囲を広げていきたい」とコメントした。

Nature 代表取締役の塩出晴海氏
Nature 代表取締役の塩出晴海氏

 Natureスマート電気における現時点の加入者数に関しては「非公開」としたが、2022年までに10万件の契約件数を目指すとのこと。Nature Remoについては2024年3月までに100万台の販売を目標にしている。

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