整備途中の雰囲気を残しながらも、都心の喧騒を忘れさせる圧倒的に広い公園が東京湾上に現れた。
お台場のさらに奥にある「中央防波堤」に誕生した海の森公園は、23区最大級の規模を誇り、かつての「ゴミ埋立地」を公園として蘇らせた事例として注目を集めている。筆者も2人の息子を連れて早速訪れてみた。
海の森公園へのアクセスは、公共交通機関を使うか車を使うかで、印象が大きく変わる。
バスを利用する場合は都バスの「波01」系統が唯一の手段だ。りんかい線・東京テレポート駅またはゆりかもめ・テレコムセンター駅から乗車し、所要は約22分。ただし便数が限られ、通勤時間帯を除けば一時間に一本しか走らない。お世辞にも公共交通の利便性が高い公園とは言えない。
ただしクルマを使えば別だ。周辺の道路は信号が少なく、海底トンネルなどもあり流れもスムーズだ。首都高速道路の「お台場」出口から10分ほどで到着でき、新木場出口からも東京ゲートブリッジを渡れば15分程度。東京港臨海道路の海底トンネルで大田区や神奈川方面とも直結する。千葉県や神奈川県の住民にとっても、マイカーでのお出かけに丁度よいアクセス性だ。
駐車料金は平日500円、土日は1000円と、東京都心よりは控えめだがそれなりにする。また、後述する大型遊具までは、駐車場から1km以上離れている。
まず公園に入って驚くのは、最初に長い階段(あるいは坂)を登らされる点だ。
園内は端から端まで約1.5km。埋立地とは思えないほど起伏に富み、駐車場付近の標高が数mなのに対し、東の小山は42mで江東区の最高点となる。アップダウンが多いため、散策だけでもほどよい運動になる。
「つどいの草原」と名付けられた芝生広場ではポップアップテントが許可され、広大な空間でボール遊びも気兼ねなく楽しめる。自転車は乗り入れ禁止だが、幼児がストライダーで駆け回る姿も見られた。
歩きながら強く感じたのは「心地よい未完成感」だ。園路はすべて舗装されているわけではなく、少し奥に入れば砂利や未舗装の道が続く。そして、まるで秘境にきた感覚で、丘を登って超高層ビル群が視界に入った瞬間、ようやくここが東京だと気づく不思議な感覚を味わった。
親子連れにとっての目玉は遊具だ。大型のローラー滑り台が1基、トンネル型の中型滑り台が2基、さらに幼児向けの遊具もそろっている。特に、大型遊具のてっぺんはかなりの高さで、23区内の公園では随一の高さなのではないかと思う。
遊具の近くには幼児用のトイレもあり、親子連れでも安心だ。ただし、自動販売機は近くにないので、あらかじめ飲み物は買ったほうがよいだろう。
また、前述の通り、駐車場から遊具まで1km以上離れているのがネックと言える。
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