アマゾン、アップル、グーグル--2020年のスマートホーム市場を制したのは?

David Priest Molly Price (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2020年12月26日 07時30分

 2020年は大変な年だったが、スマートホーム業界は着々と進歩し、さまざまな新製品が登場した。スマートホームの未来をけん引しているのはAmazonとGoogleで、最近ではAppleも加わっている。

 この3社のうち、2020年のスマートホーム市場を制したのはどれだろうか。米CNETでこの分野における3社の動きを追っているDavid Priest記者とMolly Price記者が、忌憚のない意見を交わした。

カウンタートップ型スマートスピーカーの勝者は?

David Priest(以下D) まず、Appleについて話したいと思います。GoogleとAmazon(特に後者)がウサギだとすると、Appleは何年もの間、カメのような存在だったからです。2020年の終盤まで、Appleが販売していたスマートスピーカーは、高価な「HomePod」だけでした。これまでにHomePodが米国のスマートスピーカー市場全体で獲得したシェアは、5%が最高です。一方、Amazonは2019年だけで6種類のスマートスピーカーおよびスマートディスプレイを発売しました。GoogleもAmazonにそれほど後れをとっていません。それに大きく貢献しているのは、人気の高い「Google Nest Mini」です。

 しかし、Appleが競合する低価格スピーカーを発表したことで、すべてが変わりました。ただ、そのスピーカーが具体的にどの製品と競合するのかは、よく分かりません。サイズは「Echo Dot」やNest Miniとほぼ同じですが、価格はもっと高性能の「Echo」や「Nest Audio」と同等だからです。とはいえ、屁理屈を抜きにして、「HomePod mini」の登場によって、Appleはライバルたちとの差を縮めてきていると思います。

HomePod
Appleの「HomePod mini」はAmazonとGoogleが支配するスマートスピーカー市場に波風をもたらした。
提供:Chris Monroe/CNET

 Molly、あなたはHomePod miniをレビューしましたね。この製品がカウンタートップ型スマートスピーカー市場の競争に及ぼす影響について、どのように考えていますか。

Molly Price(以下M) Appleはスマートスピーカーに関して、2020年、確かに市場に戻ってきました。HomePod miniは99ドル(編集部注:日本では税別1万800円)で発売されました。Appleの最近のスタンドアロン製品の中では、相当低い価格です。音質は素晴らしく、外観もAppleらしいですし、スマートホームの出発点としてユーザーが期待することをすべてこなしてくれます。欠点は、AmazonやGoogleの製品と違って、対応するサードパーティーデバイスが多くないことです。Appleはもうスマートホームには関心がないものだとばかり思っていましたが、HomePod miniは後からの思い付きで作っただけの製品ではないと感じました。

D 私も同じ考えです。一方、AmazonとGoogleは既存の製品ラインアップを着実に拡充し続けています。Amazonの新しいフルサイズのスマートスピーカーであるEchoと「Echo Dot」は人気を博していて、現時点での販売価格は、それぞれ70ドルと30ドル(編集部注:日本では税込1万1980円と5980円)です。製品の品質を考えると、破格だと思いますね。フルサイズのEchoに関しては、特にそうです。

Echo
Amazonの新しい「Echo」は、米CNETがテストした中では最高スマートスピーカーの1つといえる。
提供:Chris Monroe/CNET

 Amazonについて留意しておきたいことがもう1つあります。同社は他の2社のようにスマートフォンを中心とするサービスは展開していません(Appleのスピーカーは「iOS」との連携性が高く、Googleのスピーカーは「Android」との連携性が高い)が、スマートスピーカーは、世界最大のオンラインストアによって展開されているということす。つまり、Amazonは事実上どの競合他社よりも効果的にスマートホームデバイスを売ることができます。

 それでは、カウンタートップ型スマートスピーカーの勝者は、どの企業でしょうか。

勝者:Amazon

著しく向上した企業:Apple

どのプラットフォーム、デバイス、アシスタントが最も優れているのか?

D 市場への浸透について語ってもいいのですが、ここでは、デバイスの実際の品質について話しましょう。潜在的な顧客にとっては、それが最も重要なことのはずですからね。フルサイズのEchoは、私が2020年に最も気に入ったスマートホームデバイスの1つです。価格が手頃で、音質も素晴らしいからです。ユーザーが部屋の中で移動しても、カメラで追跡して自動的にスクリーンの向きを変えるAmazonの新しいスマートディスプレイ「Echo Show 10」が年内に発売されず、少しがっかりしています。2020年は近年のどの年よりも、これらの企業がスマートディスプレイを強く売り込む絶好の機会だったように思われますが、その機会を見事に逃してしまいました。

 もちろん、他のどの企業も今年は素晴らしいスマートディスプレイを発売しなかったので、Amazonをそれほど責めることはできません。

 Molly、音声アシスタントをめぐる競争については、どう思いますか。これまで、米CNETでは「Googleアシスタント」が一押しでしたが、「Alexa」と「Siri」は追いついてきていると思いますか。

Google Nest Audio
「Googleアシスタント」は最も自然な応答をする音声アシスタントだ。
提供:Chris Monroe/CNET

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