IDCは、世界ウェアラブルデバイス市場に関する調査結果を発表した。2020年の出荷台数は3億9600万台で、前年の3億4590万台から14.5%増えると見込む。また、その後も毎年2桁ペースの増加を続け、2024年には6億3170万台となり、その間の年平均成長率(CAGR)が12.4%になるとした。
2020年上半期の経済は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を受け、メーカーは生産台数を減らし、店頭販売は外出自粛で不振だったものの、健康志向の高まりなどにより対ウェアラブルデバイス需要は安定していたそうだ。こうした傾向は2020年下半期も続くうえ、さまざまなメーカーが各種新製品を出すことから、出荷台数は4000万台弱まで拡大すると予想している。
また、「Apple Fitness+」「Amazon Halo」「Fitbit Premium」のようなウェアラブルデバイス対応フィットネスサービスも、需要喚起につながるという。
デバイスのジャンル別では、2020年第2四半期の出荷台数が前年同期に比べ14.1%増えた、音声アシスタント対応ワイヤレスイヤホンを含むヒアラブルデバイスの増加が目立つ。主な成長の要因として、IDCは、メーカーと製品の増加、3.5mmジャックを搭載しないスマートフォンの増加とそれに伴うBluetoothの普及、低価格化のほか、健康管理やフィットネス支援、スマート音声アシスタント、スマートホーム連携、IoT対応といった音声再生以外の機能が増えたことを挙げた。
ジャンル別の出荷台数と市場全体に占める割合、CAGRの予測は以下のとおり、
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