AppleとGoogleが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の濃厚接触者を追跡するテクノロジーのリリースに1歩近づいた。両社は米国時間5月4日、スマートフォン上でのアプリがどのようなものになるのかを示すとともに、各国政府向けにコードのサンプルを公開した。
この接触者追跡テクノロジーは、COVID-19に感染した人物が過去14日間に接触した人々に注意喚起することを目的としている。両社は約1カ月にわたり、このテクノロジーに取り組んでいる。このプロジェクトが最初に発表された際、Appleの最高経営責任者(CEO)Tim Cook氏とGoogleのCEOであるSundar Pichai氏は、この技術がプライバシーを念頭に開発されることを約束していた。
接触者追跡テクノロジーとしてAppleとGoogleが提供した例では、このシステムにオプトインする方法や、COVID-19に感染した人との接触が確認された際の通知の設定方法などが示された。また、医療関係者が、患者のスマートフォンに特殊なコードを入力することで、COVID-19の確定診断を登録する方法についても示された。いったんコードが入力されると、COVID-19罹患(りかん)者は過去2週間のうちに接触した人々に対して、匿名で警告を通知するかどうかを照会される。
このソリューションは「Android」および「iOS」デバイス向けに開発中で、Bluetoothを利用して濃厚接触者を追跡するというものだ。両社は、このプロジェクトを今後世界でリリースする予定だが、正式リリースまでにコードを共有し、iOSとAndroid OS向けのテスト版をリリースするなどして、医療関係者が利用を開始できるようにしようとしている。
また両社は4日、このテクノロジーの利用者を統制する方法や、人々のプライバシーを保護する手段についても考察した。両社は、ジャーナリストを交えた電話会議で、医療関係者がこのアプリを使って位置情報を収集したりできないようにしていくと述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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