ロボットが変える農業の未来--オハイオの屋内農場「80 Acres Farms」を訪問 - (page 6)

Megan Wollerton (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2020年02月19日 07時30分
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Infinite Acres、そしてその先へ

 Infinite Acresは、80 Acres Farmsの技術部門を担う姉妹会社であり、Livingston氏は、生産者や他の従業員をサポートするために、そこでトップとしてテクノロジーをできるだけスマートにすることに取り組んでいる。だが、同社が目指しているのは、80 Acres Farmsのハミルトン農場や他の5カ所の農場をサポートすることだけではない。Livingston氏は、屋内農業技術について80 Acres Farmsで学んだことを、世界中の農場に売り込むことまで考えているのだ。

 80 Acres Farmsは、技術を他の農場に売って生産を支援すること、あるいは単に技術を売って既存のスタッフを指導し、使い方は任せるというやり方を、大いに歓迎しているとLivingston氏は説明する。照明、センサー、ビジョンシステム、ロボット、オートメーションについての知識や経験を他の農場主と共有することにも前向きで、それを求める需要も大きい。

ハミルトン農場で実験中の葉物野菜
ハミルトン農場で実験中の葉物野菜
提供:Tyler Lizenby/CNET

 80 Acres Farmsのどんなところが特別か、どのようにして前進し続けてきたのかを訊ねてみた。「われわれの中に連綿と受け継がれているのは、気概だ」。Zelkind氏はそう答えてくれた。過去の失敗と、食品業界で培ってきた知識、そしてこの仕事への純粋な情熱が、彼らの原動力になっている。

 「われわれはいつも、『早い段階で失敗すればコストもかからず、そこから膨大な洞察も得られる』と言っている」、と話すLivingston氏。それが、同社のモットーのようなものだ。たくさん失敗を重ねてきたことを進んで認めている。

 作物も、たくさんダメにしてきた。栽培ゾーンの湿度を上げすぎて、文字どおり水浸しになって作物が全滅したこともある。「あるときなど、そのときにあった作物を全部ダメにしてしまうのを承知で次の種をまき続けたこともあった」。Zelkind氏も、笑いながらそう語った。

 それでも、80 Acres Farmsはここまで来た。そして、Tim Brobbeck氏のような新しい世代の農場主を育てながら、安全な作物を少しでも安く提供できるよう、懸命に取り組んでいる。「80 Acres Farmsのスケーラビリティーが気に入っているし、もっと発展させて、いつか世界に食料を供給できるかもしれないというアイデアも、素晴らしいと思う」。Brobbeck氏はそう話している。筆者も、そんな日が来ることを望まずにはいられない。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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