フォースタートアップスは12月11日、成長産業領域に特化した情報プラットフォーム「STARTUP DB」において、2019年1月から11月までを対象とした「国内スタートアップ資金調達額ランキング」を発表した。10月のランキングはこちら
それによると、ニュースアプリ「SmartNews」を運営するスマートニュースが11月に新規で資金調達を実施。8月に公表した31億円と合わせ、シリーズEラウンドでの合計調達金額が100億円、累計調達額が191億円に達した。これにより、先月の20位から大きく順位が上昇し、3位にランクインした。
また、グロービス・キャピタル・パートナーズ、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム、電通を引受先とし、ACA Investmentsと日本郵政キャピタルがリード出資を実施した。調達した資金は、グローバル開発体制に移行するためのタレント採用や事業成長に向けて積極的に活用していくという。
このほか、ペット専門メディア「PECO」を運営するPECOが約57億円を調達。2019年累計調達金額を67億円とし、8位に新規ランクインした。続いて、資産運用ロボアドバイザー「WealthNavi」を提供するウェルスナビが約41億円の新規調達を実施し9位に、帳票基盤ソリューション「SVF」などを展開するウイングアーク1stが約49億円の調達により13位に新規ランクインした。
同社では、12月2日時点での「国内スタートアップ想定時価総額ランキング」も発表している。同ランキングは、登記簿情報に記載されている発行済みの顕在株、潜在株式会社をもとに算出。また、子会社やINCJ主導で設立した企業は除外されている。
15位にランクインしたプレイドは、11月27日にGoogleからの出資を受けたと発表。Googleが日本企業に出資するのは、2018年12月のABEJAに続いて2社目となる。出資額は非公表だが、登記簿情報から推計するとおおよそ19億円になる。この調達により想定時価総額は約445億円となり、15位に新規ランクインした。
また、前回3位だったクリーンプラネットが2位に上昇。そのほかはランキングに大きな変動はなかったものの、Spiberやパネイルはユニコーンに近い想定時価総額となっているため、今後の変動に注目だ。
なお、11月には、ランサーズやフリー、スペースマーケットなど、上場承認ラッシュが続いており、想定時価総額ランキング上位に位置しているスタートアップのIPOも注目を集めている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス