クリックしたリンクが正当なものかどうかを判断するのが非常に難しい場合もある。そのため、Googleは米国時間12月10日、フィッシングのリンクかどうかをリアルタイムにチェックする機能を「Chrome」ブラウザに追加したと発表した。
フィッシングは、悪質なリンクをクリックするようにユーザーを誘導して、ログイン認証情報を入力させることにより、ユーザー名とパスワードを盗むという、よくあるハッキング方法の1つ。悪質なページは、正当なページとそっくりな場合もある。
Googleは7月から9月にかけて、同社ユーザーを標的にした国家主導のフィッシング攻撃に関する1万2000件を超える警告を発行した。8月には、毎日約1億件のフィッシングメールを遮断していると述べていた。
しかし、フィッシングリンクに遭遇するのは電子メールの中だけではない。悪質な広告や、チャットアプリのダイレクトメッセージでも表示される場合がある。Chromeブラウザを使用するユーザーに対し、Googleは、サイト訪問をリアルタイムにチェックすることによってフィッシング対策をワンランク強化する保護機能を提供した。
Chromeの設定で「検索とブラウジングを改善する」をオンにすることにより、この保護機能を有効にできる。
このような保護機能は、Chromeの「セーフブラウジング」モードで既に提供されていた。セーフブラウジングとは、ユーザーが訪問したすべてのウェブサイトのURLをチェックして、それがGoogleのブロックリストに含まれていないか確認するものだ。ブロックリストは端末に保存され、30分毎にしか同期されないため、巧妙なハッカーは、リストが更新される前に新しいフィッシングURLを作成することにより、フィルターをかいくぐることができる。
フィッシング保護機能の強化により、訪問したURLを、ローカルに保存された30分毎に更新されるリストではなく、Googleのブロックリストとリアルタイムで照合するようになった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス