Googleが2017年に「Advanced Protection Program」(APP:高度な保護機能プログラム)の提供を開始した当時、このツールは特に、ユーザーの「Gmail」などのアカウントがハッカーに乗っ取られるのを防ぐことが目的だった。しかし、ハッカーがユーザーを攻撃する手法は、メールの受信トレイを乗っ取ること以外にもたくさんある。Googleは米国時間8月6日、このプログラムを拡大し、「Chrome」ブラウザーからマルウェアをブロックできるよう支援する機能を追加することを明らかにした。
APPは、セキュリティキーを要求したりサードパーティーによるアクセスを制限したりするなど、より高いアクセス基準を追加することでGoogleアカウントのハッキングを防ごうとしてきたが、特にインターネット上のマルウェアに対処していたわけではなかった。ハッカーは依然としてマルウェアを利用し、標的のユーザーを監視したり追跡したりできる。
Googleの保護プログラムは、選挙運動員や、ジャーナリスト、活動家など、リスクの高い状況にあるユーザー向けに提供されている。このような人々は、それぞれの事情によってハッキングされる可能性も高い。
Googleがブログ記事で述べたところによると、Gmailを通じて送信されるマルウェアに対してはAPPがすでにユーザーを保護しているため、ハッカーらはAdvanced Protectionのユーザーを脅かす手段を電子メールの受信トレイ以外へとシフトさせており、「ドライブバイダウンロード」などへの対策が必要になっているという。
APPの新しいChrome保護機能を有効にするには、Chromeブラウザーにログインして同期をオンにする必要がある。Googleに対してプライバシー上の懸念を抱いている人は、この操作によって、Chromeを利用しているすべてのデバイスで、ウェブやアプリでの自分のアクティビティーが記録されるようになることを知っておくべきだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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