DeNAのニュースアプリ「ハッカドール」メモリアルイベントで見た“5年間の集大成” - (page 5)

 アンコールの「ハッカドール!」の声に応えて、キャスト陣が再登場。ステージ上からマスターさんを交えての記念撮影を行う……はずだったが、ここでハッカドール3人が描かれたケーキが登場。そして、アンコール時に密かにお願いとして映し出されていたサプライズが実行された。それは、マスターさんが一斉にお礼の言葉「みゅー(※高木さんの愛称)、かやたん(※奥野さんの愛称)、ななみん、5年間ありがとう!!!」を言うもの。ケーキとお礼の言葉に3人とも「嬉しい」と話すとともに、「ご褒美があった」と喜んでいた。

 挨拶のなかで、山下さんは演じているキャラクターから愛されていることはなかなかないということで、この先の声優人生において3号がずっと応援してくれることに勇気がわいてくると話し、奥野さんは2号が自分に寄ってくるところがあったり、収録の台本を見るのが楽しみだったことを振り返っていた。そして高木さんは、5年前を自分自身を思い返すと肩肘張っていてうまくいかないことも多かったが、1号の性格に助けられたと話し「1号ちゃん、ありがとう!」とメッセージを送っていた。

終盤でのあいさつの様子
終盤でのあいさつの様子

 アプリのPVで使われたハッカドール始まりの曲である「First Heart Beat」を披露。歌う前は「本当に最後」という言葉も聞かれたが、これまでの曲同様にフォーメーションダンスをしながら歌い上げていた。そしてマイクを使わない状態で、高木さんが「マスターさんの笑顔が見れて、本当に幸せでした。5年間……」と言ったに続き、3人で「ありがとうございました!」と、お礼の言葉が場内に響き渡っていた。

「First Heart Beat」
「First Heart Beat」
最後にマイク無しでのあいさつを行い、大きな拍手と歓声に包まれていた
最後にマイク無しでのあいさつを行い、大きな拍手と歓声に包まれていた

 このあとエンドロール映像を上映。エンディング企画に参加したTwitterIDを掲載する形となっていたが、大量かつ高速で会場ではわからないほど。それほどの多くのマスターさんに親しまれていたことを示すものとなっていた。

 岡村氏を含めた4人がそろってのイベントは久々とステージ上では話していたが、3人のフリーダムで緩い雰囲気のトークに、岡村氏が的確にツッコミを入れつつ場を進行していくという流れは健在。筆者がキャスト陣によるイベントを拝見したのは、2016年1月の「ハッカドール THE ふぇすてぃばる」のとき以来と記憶しているのだが、トークでは常に笑いが起き、歌のステージでは高いパフォーマンスで魅了するという、“いつも通り”と思えるような雰囲気を感じられた。今回でおそらくイベントも一区切りするものと思われるが、これまでの思い出に浸りつつ、終始楽しんでいることが伝わるものとなっていた。

 余談かつ私事にはなるが、ハッカドール開発のきっかけとなる美少女Mobageとしてのコミケ出展に関して取材したときに、それがつながってこのような景色が見られるとは当時想像はできなかった。また、ハッカドールのアプリがリリースした際にも取材しているのだが、サービスとしてだけではなく、キャラクターコンテンツとしてここまで発展していくというのも予想できなかった。ニュースアプリ発でテレビアニメになったり、歌って踊るステージイベントがあったり、VTuberとしても展開するというのも、ほかには例を見ない存在であったことは間違いないところだ。

 それを実現したのは、サービスとキャラクターとしてのポテンシャルがあり、それを引き出したスタッフやクリエーター、キャストの存在も大きいが、その原動力になったのは、ハッカドールが扱っていたアニメ、ゲーム、漫画、声優、ライトノベルなどに対する愛着、そしてそれらが好きという気持ちだと考えている。

 筆者としては、ハッカドールのようなサービスとコンテンツ、イベントの取材は面白いと感じられるものばかりであったことに加え、初めて徳島のマチ★アソビに行ったり、2014年末の冬コミのニコ生イベントにゲストで出演したり、サービス終了にあたってネットニュース番組にコメントを出したりと、貴重な機会をいただいたものだったりする。ネットサービスで5年は決して短いものではなく、健闘したと思えるのだが、どこか寂しさを感じるのも正直なところだ。

 そんな気持ちも抱えつつ見ていたこのイベントは、ハッカドールの愛着や好きという気持ちが詰まっていたことが感じられるものとなっていた。展示物やマスターさんの声援、キャスト陣の挨拶伝わってくる愛着などなど……。そもそも、その気持ちが多く集まったからこその“延長戦”といえるメモリアルイベント開催であり、寂しさよりも笑顔になれるものとなっていた。そしてこうした区切りの仕方も含めてハッカドールらしいイベントだったと思えた次第だ。

■ステージフォト

(C)DeNA

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