前半のトークパートでは、キーワードに沿ってこれまでの思い出を振り返った。ひとつめは「マチ★アソビ」。これは、徳島県で行われているアニメやゲームなどをテーマにした総合エンターテインメントイベントのことで、当時の初代プロデューサーと山下さんが徳島県出身というところもあり、ハッカドールの展開直後から出展し定番化。イベントなども行っていた。
マチ★アソビを振り返るなかでは、2015年5月に参加した写真が映し出された際に、現在ショートヘアの高木さんがロングヘアだったことなど一目でわかる変化もあり、一様に懐かしいんでいた。また山下さんが、曲を披露するステージで音が途中で止まったハプニングを話した際、そのあと記憶違いのエピソードを話しだし、高木さんと奥野さんから突っ込まれ場内から笑いが起きていた。ほかにも、“アドリブキャベツ事件”と呼ばれる、テレビアニメの挿入歌である「キャベツ検定」を、アカペラで突然歌いだしたというエピソードも語っていた。
もうひとつのキーワードは「VTuber」。岡村氏によれば、VTuberとしての活動はマスターさんからの要望があり、2017年12月からDeNAのゲームチームが持つ技術や機材を活用して制作。2018年3月末にデビューした。
実際にキャスト陣自らスーツを着て動きながら喋っていたという。山下さんはそのスーツがかなり高価なものであり、飲食には気を使っていたところ、高木さんが平然とお菓子の歌舞伎揚を食べていたのが印象的と話す。VTuberとしての1周年記念生放送では、高木さんが直前まで歌舞伎揚を食べていたことから、本番中にも関わらず水を飲むというハプニングがあったことも振り返った。
また、3号のVTuberデビューにあたって、2018年6月に新宿バルト9にて行われた応援上映会についても触れられた。このときは、平日の夜開催で有料チケットにも関わらず、発売開始から数分で完売するほどの人気を集めていた。当日ゲストで登場していた山下さんは、来場者がニュースアプリやこれまでの活動だけではなく、VTuberからファンになってきたという、いわゆる初めましての方が多かったという。それゆえ、3号の好きな声優が“ななみん”(※山下さんの愛称。つまり3号は山下さんのファン)という設定を話しても「ななみんって誰?」という雰囲気があり、新鮮だったと語った。
またこの上映会では、3号が“男の娘”にもかかわらず来場者はほとんど男性が多かったことにも触れ、奥野さんから場内のマスターさんに、ハッカドールが仮に人間だったとして、男性は3号よりも2号が好きになるのでは、という問いかけを行った。その結果は、おおむね2号も3号もそれなりにいるという反応で、岡村氏は「多様性の時代」とまとめていた。
VTuber活動のなかでは、「Identity V/第五人格」でのゲーム実況にも挑戦。当時は初心者だったが、このときから3人ともハマってしまい、そのあともプライベートで夜な夜なプレイしていたという。ちなみに3人のなかでは高木さんがゲーマーと言えるほどのゲーム好きとして知られているが、ことIdentity Vに関しては山下さんが上手いというプレイ中のエピソードで盛り上がっていた。
VTuber生放送時の様子も公開。キャラクターで喋り続けることの大変さを説明しつつも、自分の動きがそのままキャラクターに反映されることが嬉しかったと語った。また、キャラクターの表情はスタッフが手動で行っていたということで、常にスタッフから顔を見られていたという裏話も話していた。ちなみに収録量だけでいえば、VTuberは一人喋りも多いことから、アニメよりもボリュームがあったという。
このほか、キャスト陣にあらかじめ思い出に残っていることについてアンケートしたところ、奥野さんは、2号と3号によるデュエットソング「恋のアルゴリズム」を披露していないことが心残りと回答。そして山下さんも同じような回答をしたという。そこでサビの部分をアカペラで披露し、歓声が起きていた。
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