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プレミアムインタビュー

“カオス”な状態を楽しめる人を採る--メルカリ山田会長の組織論 - (page 2)

藤井涼 (編集部) 渡徳博(カメラマン)2019年01月29日 08時00分
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 そうですね。我々のミッションやバリューがシンプルというか明確なので、どちらかというと細かい部分の解釈のズレが起きているという感じです。なので、部署やチームごとにミッションやロードマップを突き詰めて、目指しているところをよりクリアにしていけば、特に問題は起こらないかなと思っています。

 それと、カオスはカオスなんですけれども、思った通り綺麗にはならないことも含めて、その状況を楽しめるスタートアップ向きの人を基本的には採用しています。これは、Googleなどグローバルテクノロジー企業でも近い話を聞くので、ある種成長している会社にはありがちなのかなと思っていますし、日々より良くなるように改善を繰り返していくしかないのかなと思います。

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福利厚生は「ダウンサイド」で考える

ーー福利厚生制度「merci box(メルシーボックス)」について聞かせてください。妊活の支援や、全社員の死亡保険加入など、一般企業ではなかなか見られないユニークな制度を設けていますが、なぜここまで支援を充実させているのでしょう。

 よく充実していると言われるのですが、実はそんなこともないと思っています。というのは、我々は基本的に「アップサイド」の部分はやりません。例えば、ランチ代を出すとか、家賃補助をするとか、どこかの施設を借りられますとか、そういうアップサイドの部分は基本的になくて、そこは給料で返そうと思っています。

 いま我々がやっているのは「ダウンサイド」の部分です。例えば、認可外の保育園に入園する場合の差額の保育料を会社が負担したり、不妊治療の費用を会社が一部負担するといったものです。全体として見たら多くは見えるけれど、そんなに万人が必要としないものをラインアップとして揃えています。

 急に介護をすることになっても仕事ができるようにしよう、子どもが生まれてもちゃんと育てられるような環境を作ろうといった方向性で制度を作っていて、後のことを心配せずに仕事が続けられることをコンセプトにしていますね。

ーー今後、メルカリをどんな組織にしていきたいですか。

 グローバルテックカンパニーとして、グローバル化はこれからもどんどん進んでいくと思いますし、テクノロジーの部分もどんどん強化していこうと思っています。最終的にはプロダクトを良くすることだと思っているので、そこにつながるような組織を作っていきたいですね。そのためにも、海外や技術に対する投資が一番効くというか、最もキーになってくるのかなと思います。

※第3回「日常編」は1月30日(水)に掲載

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