10月30日~11月5日のAppleに関連するCNET Japanのニュースをまとめた「今週のAppleニュース一気読み」。
Appleは10月30日、米国ニューヨーク・ブルックリンでスペシャルイベントを開催した。2012年1月以来となるニューヨークでのイベントで、MacBook Air、Mac mini、そしてiPad Proの3つの製品を刷新した。
Retinaディスプレイの採用と小型化したMacBook Air、ホームボタンを廃止しTrueDepthカメラを採用するオールスクリーンデザインへと進化したiPad Proは、待望のフルモデルチェンジとなった。
また形状こそ大きな変化はなかったMac miniは、これまでのモバイルアーキテクチャを採用した小型デスクトップから、パフォーマンス重視の小型高性能デスクトップへとキャラクターを変化させた。
またiPad Proには、本体に磁石で吸い付きワイヤレス充電を行える新しいApple Pencil、ハブやキーボードなどもそのまま接続できるUSB-Cポート、膝の上での安定性を増すポジションが追加され、背面も保護するようになった新しいSmart Keyboard Folioなど、アクセサリと拡張性を強化し、「新しいコンピュータ」として競合していく意志も明らかにした。
性能や使い勝手を急激に高める刷新となったが、Appleにしかできない環境性能の強化には驚かされた。これらの新製品はAppleのアイコンともなったアルミニウムのボディでデザインされているが、その素材は100%リサイクルされたアルミを採用したという。
今回発表されたデバイスはいずれも販売台数が期待できるが、大幅に価格が上昇するリサイクル素材を採用した点は、非常に驚きを持って受け止めた。アルミを削り出す際に捨てられてきた材料を集めて再びアルミニウムアロイにしているが、耐久性や品質、質感、色など全てを今までのレベルに保つ苦労もあったという。
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iPhoneの販売台数4690万台は2017年とほぼ同等だったが、やはりiPhone X、iPhone XS、iPhone XS Maxなどの高付加価値製品に人気が集まり、売上高は大幅に上昇した29%増を記録した。
サービス部門は100億ドルをうかがうレベルにまで上昇し、2016年の売上高を2020年までに倍増させる計画も順調だ。またウェアラブル製品の高成長も続いている。
ところが、決算発表の翌日から、Apple株は大幅に売り込まれた。230ドルを超えていた株価は、米国時間11月5日月曜日には200ドル割れの場面もみられ、時価総額1兆ドルを割り込み、9500億ドルの水準まで落ち込んでいる。
その原因は、年間で最も売上高が上昇するホリデーシーズンを含む2019年第1四半期決算の売上高のガイダンスが、アナリストの予測の930億ドルに届かず、890〜930億ドル、中央値910億ドルの水準で発表した点が原因だった。
加えて、Appleは2019会計年度から、決算発表時にiPhone、iPad、Macの販売台数を公表しないことも明らかにした。この2つの話題から、「Appleはこれ以上、販売台数を伸ばせない限界に達した」という悲観的な評価が拡がったと考えられる。
アップル第4四半期は20%増収、「iPhone」販売台数は横ばい--見通しは慎重(11/02) 世界スマートフォン出荷台数、Q3も減少--中国やサムスンが影響(11/05)CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
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