1万4500円(税別)を払ってAppleの新しい「Apple Pencil」スタイラスを購入する前に知っておくべきことがある。同社によれば、この製品はワイヤレス充電規格「Qi」をサポートしないという。
米ZDNetが問い合わせたところ、Appleの広報担当者は新型Apple PencilがQiをサポートしないことを認めた。これを充電する唯一の方法は、同デバイスを「iPad Pro」の側面に装着することだ。同製品がQiをサポートしない理由について、Appleはコメントしなかった。
Apple Pencil(第2世代)と新型iPad Proは、Appleが先週ニューヨーク市で開催したメディアイベントで発表された。新しいPencilを利用できるのは新型iPadだけで、以前のバージョンのiPadはサポートの対象外だ(初代Apple Pencilは今でも販売されており、旧iPadで利用できる。価格は税別1万800円)。
第2世代Apple Pencilのワイヤレス充電は、初代製品のキャップの下に搭載されていた「Lightning」コネクタに取って代わるものだ。初代Apple Pencilを充電するには、キャップを外してコネクタを「iPad」のLightningポートに差し込む必要があった。
Qi対応のワイヤレス充電パッドは多くのベンダーから入手可能で、2017年の「iPhone X」および「iPhone 8」以降の全ての「iPhone」を充電することができる。Qiは業界団体Wireless Power Consortium(WPC)が策定したワイヤレス充電の規格だ。
新しいApple Pencilを新型iPad Proの側面の特定の位置に装着すると、iPad Proはワイヤレス充電システムを使ってApple Pencilを充電するが、この充電システムはQiとは異なるようだ。TechCrunchはその充電システムについて、有意義な説明を展開している。
AppleはiPhone、「AirPods」ヘッドホン、および「Apple Watch」向けに、Qiに対応する独自の充電パッドを提供する計画を2017年に明らかにした。そのデバイスはまだ発売に至らず、現在では2019年に登場すると予想されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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