第3四半期の世界スマートフォン出荷台数が、前年比で8%減少し、3億6000万台となったという。市場調査企業Strategy Analyticsが米国時間11月1日に明らかにした。スマートフォン出荷台数は、4四半期連続の減少となる。
Strategy Analyticsのディレクターを務めるLinda Sui氏によると、「スマートフォン市場は事実上後退期にある」という。「スマートフォン業界は通信キャリアの購入補助金の大幅な減少、買い替えサイクルの長期化、複数地域での在庫増加、刺激的なハードウェア設計のイノベーションの欠如を受け入れるのに苦労している」(Sui氏)
IDCも米国時間11月2日、第3四半期の数字を発表したが、Strategy Analyticsの数字と概ね一致している。IDCは第3四半期の落ち込みの主な要因として、世界最大のスマートフォン市場である中国とサムスンを挙げた。IDCは、2019年から中国の回復の兆しが見えると予想している。
IDCのリサーチマネージャーであるAnthony Scarsella氏は、「ホリデーシーズンを含む四半期は、さまざまな新型フラッグシップデバイスが販売される刺激的な四半期になるはずだ。新型『iPhone』『Mate 20』『Pixel 3』『V40』『Note9』『OnePlus 6T』の登場により、消費者はアップグレードの時期が近づいたときに非常に多くの選択肢の中から好きなものを選べるようになるだろう」と述べた。
サムスンは世界スマートフォン市場の20%を占め、首位を維持しているが、出荷台数は前年同期比13%減の7230万台となった。中国やインドの大規模な市場でHuawei(ファーウェイ)やXiaomi(シャオミ)など中国の競合企業の勢いに押されている。Strategy Analyticsは、「手遅れになる前に」サムスンは問題に対処する必要があると述べている。
サムスンに次ぐ2位のHuaweiは第3四半期、出荷台数が32%増の5200万台となった。HuaweiのAndroidスマートフォンは北米では大きな存在感を示していないが、米国外では「広範な人気」を得ており、世界スマートフォン市場の14%を占めている。
3位のAppleは、出荷台数が横ばいの4690万台となり、スマートフォン市場の13%を占めた。Strategy Analyticsは、「『iPhone XR』『XS』『XS Max』シリーズの需要は堅調だが、Appleが容赦なく値上げにフォーカスしたことで、全体的な出荷台数の成長を抑えている」と述べた。
4位はXiaomi(9.2%)、5位はOppo(8.7%)となっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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