Appleは、「iPhone」へのユーザーの関心が低下している状況に対応しようとしているかもしれないが、iPhoneの販売からはさらなる収益を得ているようだ。
Appleは米国時間11月1日、2018会計年度第4四半期(9月29日締め)の決算発表の中で、iPhoneの販売台数が第4四半期は4690万台で、前年同期の4670万台からほぼ横ばいだったことを明らかにした。BernsteinのアナリストであるToni Sacconaghi氏によると、アナリストらの予測は4760万台だったという。
販売台数は横ばいだったが、iPhoneによる売上高は29%増の372億ドルだった。新型モデルの「iPhone XS」(税別11万2800円から)や「iPhone XS Max」(税別12万4800円から)といったより高額な端末を消費者が求めているためだ。
またAppleは10~12月期以降、iPhone、iPad、Macの販売台数の情報を公開しない意向だと述べた。
Appleは、期間全体を通してiPhone XSとiPhone XS Maxが販売される最初の四半期となる2019会計年度第1四半期の売上高の見通しを、890~930億ドルとした。Yahoo Financeが集計したアナリストの予想は929億ドルとなっている。Appleの2018会計年度の第1四半期売上高は883億ドルだった。
8月に米上場企業初の時価総額1兆ドル企業になったAppleは、この数年間絶好調だった。主な勝因は、高い人気を誇るiPhoneと、「iTunes」から「App Store」にいたるまでのiPhoneで動作するあらゆるサービスだった。全般的にスマートフォンの販売は鈍化しているが、顧客はiPhoneを選択し続け、これまで以上に投資している。
USBのアナリストであるTimothy Arcuri氏は、「Appleの価格設定戦略は、顧客をより高い価格帯へと誘導することに成功している」と述べた。
第4四半期総売上高は、20%増の629億ドルだった。アナリストの予想は616億ドルとなっていた。
純利益は、前年同期の107億ドル(1株あたり2.07ドル)から141億ドル(1株あたり2.91ドル)に増加した。Yahoo Financeの集計によると、アナリストの予想では1株あたり2.78ドルだった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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