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降谷建志が語る「音楽とテクノロジー」--単独ロングインタビュー - (page 5)

藤井涼 (編集部)2018年10月17日 11時00分
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降谷氏が振り返る「平成の音楽」--40代に挑戦したいことは?

——ここからはテクノロジーを離れて、改めて降谷さんご自身のことについて聞いていきます。2018年は平成最後の年となりますが、平成のロックシーンの最前線を走り続けてきた降谷さんに、「平成の音楽」を振り返っていただきたいのですが。

 そっかぁ、平成の音楽はもう終わるのか……。俺のバンドとしての音楽は、ブルーハーツ(THE BLUE HEARTS)から始まってる。原体験というか、バンドってこういうものなんだって実感したのがブルーハーツだった。ただ、後追いだけどね。ブルーハーツ後期の「情熱の薔薇」って曲が、「はいすくーる落書2」っていう斉藤由貴さんの学園ドラマの曲だったんだけど、それを小学5年生の時に聞いて、「なんじゃこりゃ!マイクだけ持って踊ったり歌ったりしてないぞ、カッコいい」って思ったのが最初の衝撃だね。

 そのあと中学に入って、映画の「ターミネーター2」を見たんだけど、そこで使われていたのがガンズの「You Could Be Mine(ユー・クッド・ビー・マイン)」って曲だったんだよね。

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 あと、その時はもう俺はバンドをやってたんだけど、当時は渋谷の児童会館が中学生のリハはタダだったんですよ。そんな時代だから、学校にみんな楽器を持って行って、学校が終わったらそのまま児童会館でリハをやっていた。

 その帰りに、渋谷の宇田川町にあるOCTOPUS ARMY(オクトパスアーミー)っていう服屋で買い物をしてたら、めちゃくちゃカッコいい曲が店内で流れてて、バンダナを深くかぶりすぎて全然目が見えない店員さんに(笑)、「すみません、この曲なんですか?」って聞いたら、「お前バンドマンなのに、ビースティ(Beastie Boys:ビースティ・ボーイズ)も知らないのか。『Check Your Head』ってアルバムだよ」って言われて速攻で買って。

 パンクとLAメタルと、いわゆるミクスチャーの走りのビースティとかが混在してる時代だよね。当時はミクスチャーって名前は使わないにしろ、それを同時に聴いて鳴らしてる時点で、もうすごい雑種なわけだよね、俺らの生んでいる物自体。ハイブリッドといえばハイブリッドだけど、自分はその印象がすごく強い。ブルハ、ガンズ、ビースティって聴いているから、ブルハからそのままパンクやメロコアのノーエフ(NOFX:ノーエフエックス)に行ったり、メタルもガンズから入ってどんどん掘っていくじゃん。ビースティを追ってヒップホップも聴くようになったし、ああゆうのを同時に聴いてたから、一気にバーって知ったな、自分の思う平成の音楽を。

——ブルーハーツやガンズから強い影響を受けて、Dragon Ashの音楽は生まれたんですね。ところで2018年は、降谷さんにとって30代最後の年でもあります。40代も変わらず音楽を作り、ライブを続けていくのでしょうか。それとも、新たな挑戦をしていくのでしょうか。

 そうですね。10代後半から20代、30代と全部使って音楽人生してるから、音楽は止めないでしょうね。いつも言ってるけど、板の上に乗る人ってこっちが決めるものじゃないから。基本呼ばれないと立てないわけだから、「お前ライブやって」って言われないと立てないし、それを見に来る人がいないとプロミュージシャンは成り立たない。求めてくれるのであれば続けるだろうし、呼ばれなくなったらもうプロとは呼べないだろうしね。やれるまでやるんじゃないかな。新しいこと……やってもいいですね、新しい季節だもんね。

——興味があることはありますか。

 そうだね、新しいバンドを組んでもいいよね。俺ができるのは音楽だからね。

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