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降谷建志が語る「音楽とテクノロジー」--単独ロングインタビュー - (page 3)

藤井涼 (編集部)2018年10月17日 11時00分
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 やりますよスマホゲーム。昔はファミコンとかもやってましたけどね。

——ちなみに、いま遊んでいるタイトルは。

 モンスト(「モンスターストライク」)はすごく好きで、もう3年くらいストライカーやってます。ほんとね、いまのゲームってキャラインフラが半端ないんで、昔からやっている人も今のキャラを持ってないと勝てなくなっちゃってるから、ユーザーが増えても同じくらい辞めてるんじゃないかな(笑)。

——モンストにハマったきっかけは何だったんですか。

 シンプルな操作で遊べるのと、難易度もなかなか登り切れない山みたいなものを毎度毎度用意してくれるので、その感覚がうまいですよね。ミクシィでこのゲームを実際に作っている人はすごくゲームを愛しているんだろうなって思いますね。あと、コラボのチョイスが斜め上をいっている、「HUNTER×HUNTER」とかね。

——モンストの開発チームが知ったら喜びますね(笑)。

電子チケットでも“いたちごっこ”は変わらない

——続いてのテーマは『チケット転売問題と電子チケット』についてです。最近はフリマアプリやチケット売買アプリの普及によって、従来以上にライブのチケットを手軽に転売しやすい状況になっています。それに対して音楽業界も声明を出すなど、撲滅に力を入れていますが、降谷さんはこうしたチケットを取り巻く状況をどう考えていますか。

 今も昔も変わらないんじゃない?昔も死ぬほどライブ会場にダフ屋が出ていたし、それがデジタルになっただけでしょ。誰かのビジネスや利益になるから、そういうものが繁栄していくわけだからね。俺らには何のメリットもないし、本当に音楽を愛していてチケットを取りたい人の手には届かないのかもしれないけれど、ライブに何の興味のないのにチケットでビジネスをしている人の利益にはなっているよね。それはもう管理・規制ができないこっち側の責任じゃない?

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——そうですね。ただ、従来の紙のチケットではなかなか転売を防ぐのが難しいという面もあります。その対策の1つとして注目されているのが電子チケットですが、これまでの“いたちごっこ”の状況は変わると思いますか。

 いやいや、変わらないんじゃない?電子チケットでも偽造したりできるようになるんじゃないかな。それでも、今後はQRコードをかざすと入れるみたいなものが主流になっていくかもしれないけど、ロックってそういうもんじゃないからね。たとえば、海外でサッカーのユニフォームを来たサポーターがスポーツパブみたいなところに行くときに、入り口でいちいち携帯かざして入っていかないじゃん。ライブハウスってそういうところだからね。だから、小箱のライブハウスの愛おしいところには、そういうものは入り込まないんじゃないかな。東京ドームとか幕張メッセとかでやる、モンスター級のイベントだったら使えるかもしれないけど。

——そうですね、アーティストのジャンルやライブハウスの規模によって、電子チケットとの相性の善し悪しが変わりそうです。実は、CNET Japanで10~20代を中心とした若年層向けに「チケットに関する調査」(テスティーとの共同調査)をした際に、電子チケットよりも紙のチケットの方がいいと答えた人が4割いました。スマホ世代なのでもっと電子チケット派が多いのかと思ったのですが、その理由について「紙のチケットを思い出に残しておきたいから」と答えた人が多かったのが印象的でした。

 間違いないよね。俺、ガンズ(ガンズ・アンド・ローゼズ)のZeppのドリンクのコインをいまもスタジオに置いてあるからね(笑)。やっぱり、そういうのは大事だよね。

 ただ、見たい人の手にチケットが届きづらいとか、その子たちが多くお金を払わないといけない状況はよくないし、絶対になくさなきゃいけない。でも、方法はいくらでもあるよ。たとえば、人気バンドが1日しかライブをやらないからチケットが高くなるわけだから、2日やればいいし、2日やってもチケットがなくなるんだったら、3日やればいいんだよ。転売のやつらが「もう高い値段ではチケットが売れない」って思えば、もう売らないだろうし、それが1番シンプルなんじゃない?

——なるほど。最近だと、8月に開かれたELLEGARDENの10年ぶりの復活ライブに応募が殺到したことが記憶に新しいです。ボーカルの細美武士さんが高額転売に注意を呼びかけたり、譲渡されたチケットを無効化するためにIDチェックをしたりして対策しました。また、物販にも転売目的の人が長蛇の列を作ったため、急遽グッズの通販を発表して高額転売を未然に防ぎました。

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