SENSYは8月29日、感性を解析するパーソナル人工知能「SENSY」を活用した小売向けの需要予測サービス「SENSY MD」が、ヴィンクスとホロンが共同で開発する基幹システム「AP-Vision/Cloud」と連携したと発表した。アパレルを中心とした専門店業界向けのソリューションとして提供することが決定しているという。
SENSY MDは、同社が独自開発するSENSYを活用した需要予測サービス。人工知能が顧客をパーソナルに解析するとともに、売上を左右する複雑な因果関係を解析することで、MD計画を科学的に策定。商品の最適な発注・配分計画から販売後フォローアップまでの一連のオペレーションを支援する。
同社によるとSENSY MDは、現在大手アパレル企業8社に導入され、企業の粗利が18%向上した例があるなど、従来の需要予測と比べより精緻だと効果が認められているという。しかし、データ連携のプロセスや価格がハードルとなるケースもあったとのこと。
一方のホロンは、1990年代より販売物流基幹業務システムパッケージを提供しており、アパレル70社を含む200社が採用。ヴィンクスは、POSシステム・MD基幹システムなど専門店業界向けソリューションを多数提供している。
同社では、業界に実績のあるホロンの基幹システムとSENSY MDがシームレスに連携することで、導入プロセスを簡素化し、より低価格で提供できるようになるとしている。AIを活用したサービスのニーズが高まるアパレル業界の新たなソリューションとなることを目指すという。
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