ときメモ世代に贈る--スマホゲーム「ときめきアイドル」独断偏見インプレッション - (page 5)

ときメモ世代の心をつつく、シリーズやコナミゲームに関するネタが満載

 二人の時は初代作のエンディング曲であり、Twin memoriesは、シューティングゲーム「ツインビー」をテーマにしたラジオドラマ「ツインビーPARADISE」の楽曲で、当時を覚えていると懐かしさを感じずにはいられないだろう。本作では、アレンジカバーとして「二人の時 Side SR」「Twin memories W」を収録している。ほかにも、往年のアクションゲーム「究極戦隊ダダンダーン」の主題歌アレンジカバーとして「闘え!ダダンダーンV」も収録されている。

  • 「二人の時 Side SR」。作家名でも懐かしさを感じる

  • 「Twin memories W」。やはりツインビーPARADISEといえば「合言葉はBee!」

  • 「闘え!ダダンダーンV」。原曲の「闘え!ダダンダーン」は子門真人さんがうたっていた

 さらにオフボーカル(インストゥルメンタル)の特別楽曲として「グラディウス」や「がんばれゴエモン」、「悪魔城ドラキュラ」「幻想水滸伝」などといったタイトルのBGMアレンジバージョンを随時追加している。そもそも、起動時やデータダウンロード時には、アーケード向けバブルシステム基盤の起動時に流れる「モーニングミュージック」がBGMとして流れるなど、昔ながらのゲーマーにとっても心をくすぐる要素となっている。

特別楽曲は2D専用。コナミゲームBGMをアレンジしたものでリズムゲームが楽しめる。画像は「悪魔城ドラキュラ」の「Vampire Killer」
特別楽曲は2D専用。コナミゲームBGMをアレンジしたものでリズムゲームが楽しめる。画像は「悪魔城ドラキュラ」の「Vampire Killer」

 楽曲だけではなく、ゲーム内でもさまざまなところでシリーズのエッセンスやモチーフが取り入れられている。例えばメンバーとのコミュのなかでは、下校イベントが発生し、帰り道の途中でアイドルの呼び方を変えることができるといったことや、レッスンでは演出としてSDキャラとともにうまくいったかどうかの判定が、効果音とともに5回表示されるといったところも、シリーズを踏襲した演出になっている。

  • ときメモと言えば下校シーン。友好度が低いうちは、声をかけて断られることも

  • メンバーの呼び方について、苗字や名前、さん付け以外にあだ名も可能。運が良ければ変わったあだ名で呼ぶこともできる

  • コミュにおけるレッスンの演出。うまくいったときの「ピロン」といった音や、うまくいかなかったときのブザー音など、シリーズの平日コマンドを実行したときを彷彿とさせる

 ストーリーにおいても、筆者が見た範囲のなかで例えば、立川朱音のメンバーストーリーで「電車がモロ混みでさ~」と遅刻の言い訳をする場面がある。これは、初代作の朝日奈夕子が使っていたものを彷彿とさせるもの。

遅れてきた朱音が言い訳をする場面。このあと秋葉から「電車が混んでも遅れない」「寮の中から出てきた」と、冷静なツッコミが入る
遅れてきた朱音が言い訳をする場面。このあと秋葉から「電車が混んでも遅れない」「寮の中から出てきた」と、冷静なツッコミが入る

 衣装についても、コナミタイトルにまつわる名称がつけられているものがある。「ビックバイパー」はグラディウスシリーズの戦闘機、「キャッスルヴァニア」は悪魔城ドラキュラの欧米向けタイトル名といったあたりは有名なところ。ほかにも「シンフォニーオブザナイト」は「悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲」の欧米向けタイトル名からとったものもあれば、「月風花伝」は「月風魔伝」を、「イー・アル・ランファン」は「イーガー皇帝の逆襲 イー・アル・カンフー2」ならびに登場キャラクターの「ランファン」をモチーフとしたもの。またBGMの曲名が付けられた衣装も多数あり、代表的なところでは「クリスタルフォーエバー」は「沙羅曼蛇」、「ディアブルー」は「沙羅曼蛇2」、「コマンド770」は「A-JAX」、「アクアイリュージョン」は「グラディウスIII」が元ネタとなっている。

「コマンド770」の元ネタとなった「A-JAX」は、1987年にアーケードゲームとしてリリースされた、縦スクロールシューティングゲームとなっていた
「コマンド770」のカード。元ネタとなった「A-JAX」は、1987年にアーケードゲームとしてリリースされた、縦スクロールシューティングゲームとなっていた

 ユニットについても、「Virtual Kiss」は過去に存在していた、ときめきメモリアル関連タイトルを手掛けた制作プロダクションの名称となっている。 ほかにも強化アイテムには、ツインビーのベルやグラディウスのパワーカプセルをモチーフにしたデザインになっているなど、細かいところにまでシリーズやコナミタイトルのネタが使われている。

朝霧春子と三田希少(れあ)によるユニット「Virtual Kiss」にも、名前の元ネタとなるものがあった
朝霧春子と三田希少(れあ)によるユニット「Virtual Kiss」にも、名前の元ネタとなるものがあった

 もちろんここで紹介したのはごく一部であり、プレイをしながら見つけてみる楽しみはあるだろう。さらにここまで紹介したような要素に反応するような、シリーズのファンやゲーム好きであれば見過ごせないメンバーも存在する。

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