4月3日〜4月9日のAppleに関連するCNET Japanのニュースをまとめた「今週のAppleニュース一気読み」。
Appleは4月7日に、新宿マルイ本館1Fに直営店「Apple 新宿」をオープンした。Tシャツや缶バッジなどの記念品が配られるオープニングには、1000人もの人々が列を作った。
Appleは現在、新しい世代の直営店を世界中で展開している。3月27日に新型iPadをリリースした教育イベントの開催地となった米国イリノイ州シカゴにも、河岸と一体化した美しいランドスケープとの調和を意識した「Apple Mischigan Avenue」をオープンさせている。人々の暮らしやビジネスの中心的な存在となり得る店舗の開発を進めている。
ファッションブランドのバーバリーから移籍してきたAppleのリテール担当シニアバイスプレジデント、アンジェラ・アーレンツ氏の仕事として、新しいコンセプト「タウンスクエア」の店舗展開が進行中だ。今回のApple 新宿は、日本の直営店におけるタウンスクエア型店舗の1号点となる。
なお、Appleは現在、2018年に新たに2つの店舗のオープンを予告しており、既存店のApple 渋谷も現在改装中だ。おそらくこれらの店舗についても、新しいコンセプトを踏襲する店舗として展開されることになるだろう。
新しいコンセプトの店舗は、巨大なLEDディスプレイを備え、セミナーやイベントなどが開催できるフォーラム、季節やテーマに合わせてアクセサリを展示するアベニュー、新しいサポートのスタイルとなるジーニアスグローブ、Wi-Fiや電源などを利用できるオープンスペース「プラザ」など、施設のトーンが整えられている。新宿の店舗も、屋外のプラザはないものの、タウンスクエアのコンセプトを押さえた店舗となっている。
ファシリティの充実とともに、店舗での体験やコンテンツの充実も図られている。Today at Appleは、全世界で展開されるワークショップのプログラムで、曜日や時間帯によって、受けられるセッションが異なっている。通常のデバイスやアプリの使い方の他に、教育向け、ビジネス活用、クリエイティブ向けなどのセッションが用意され、時にはプロによる実演やライブ演奏なども企画される。
専門小売店がほとんど機能しなくなった米国に比べて、Apple直営店の出店数は人口比からすると非常に少ない。それは、日本の家電量販店が充実しているためで、Appleは大手家電量販店でのショップ・イン・ショップを数多く展開していることからも、米国との違いがある。
タウンスクエアのコンセプトは、日本ではより強く意味を持つことになるのではないか、と考えられる。
アップル、新宿マルイ本館に「Apple 新宿」を4月7日10時オープン(4/5) 「Apple 新宿」4月7日10時オープン--気になる内部と記念Tシャツ&ピンバッジ(4/6) 約1000人の行列も--アップル、新宿マルイ本館に「Apple 新宿」オープン(4/7)Appleは米国時間4月9日午後、世界中の拠点での運営におけるエネルギー使用を、100%再生可能エネルギーに転換したことを発表した。Appleは2017年までに96%の達成を発表してきたが、最後の4%を再生可能エネルギーに転換したことになる。この残りの4%には、日本での電力使用分も含まれていた。
Appleは、他社が行うような排出権取引のようなクリーンエネルギーの購入によって見なし100%を実現するのではなく、実際にその施設で使用するグリッド内でのクリーンエネルギー開発から取り組む方式を採っており、そのため国土の狭い日本では、エネルギー開発の余地を見出しにくかった。そこでシンガポールと同じように、ビルの屋上へのソーラーパネル設置することで解決し、日本においても100%再生可能エネルギーを達成した。
また、Apple自身の電力使用だけでなく、製品の組み立てや部品の製造についても、再生可能エネルギーへの転換を図っている。現在、Appleのカーボンフットプリントでは、7割以上が製品の製造による二酸化炭素の排出となっている。そのため、サプライヤーのクリーンエネルギー転換は、Appleのカーボンフットプリントの削減に非常に大きな意味を持つのだ。
日本のサプライヤー、イビデンは水上太陽光発電を用いて12MWの発電を実現したことが既に報じられてきたが、今回新たに、プリント基板向けソルダーマスクを製造する太陽インキ製造が、埼玉の工場でApple向けの製造に関わる電力を100%再生可能エネルギーに転換した。
今回の発表に関して電話インタビューを行った、環境・製作・ソーシャルイニシアティブ担当バイスプレジデント、リサ・ジャクソン氏は、「サプライヤーの間でインスプレーションを与え合い、積極的な取り組みの輪が拡がっていることを実感する」と語っている。
アップル、100%クリーンエネルギーで世界43カ国の直営店やオフィスの電力調達(4/10)3月27日の教育イベントで発表した、Apple PencilをサポートするiPad(第6世代)をiFixitが分解し、修理のしやすさを評価している。これによると、引き続き接着剤が多く使用されており、修理しやすさはiFixitのインデックスで「2」。落第点といわざるを得ない。
ただし、iPad Proと比べると改善されている点もある。ディスプレイパーツについては、液晶ディスプレイと表面のガラス、デジタイザが融着されていないため、もしもガラスを割っても、ディスプレイユニットごと交換する必要がなく、コストを抑えることができる。
これはiPad Proのように薄型化を追求していないモデルであることが功を奏しており、落下によってディスプレイが破損することも多い教育現場において、修理費用の圧縮を行うことができると考えられる。
教育市場狙いの新iPad、iFixitの試験に落第--子どもが使うのに修理困難(4/4)Appleは4月9日、iPhone8、iPhone 8 Plusに(PRODUCT)RED Special Editionとして赤い新色を追加した。iPhone Xに新色はなく、フォリオ型のレザーケースに赤い新色を追加するに留まった。
iPhone 7では、ジェットブラックとともに、(PRODUCT) RED Special Editionには最も安い価格の32Gバイトモデルを用意せず、128Gバイト、256Gバイトモデルのみを用意していた。今回のiPhone 8シリーズでは、容量が少ない64Gバイトモデルにも特別色を用意している点が、2016年の新色投入とは異なる展開だ。価格も、通常色と同じ金額が設定されている。
アップル、iPhone 8/Plusに新色「(PRODUCT)RED Special Edition」--iPhone Xにはアクセサリ(4/9)CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス