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プリンストンが現場の声を汲み取り挑む教育現場への参入--離島の教育をICTで変える - (page 2)

加納恵 (編集部)2018年03月26日 08時00分
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週1回の遠隔合同授業が生徒たちにもたらしたもの

 「音質、画質に優れていたことがRealPresence Group 500を採用した理由。先生の授業がきちんと生徒に届き、生徒の小さな仕草まで先生にしっかりと見えることが基本なので、高性能さが求められた」と廉谷氏は導入背景を話す。

 「声の大きな人もいれば、小さな声の人もいる。そうした違いをきちんと汲み取り、クリアな音声と映像を届けられることが第一。そうした環境を整えるため、両方の学校に直接プリンストンのスタッフが出向いて設置をサポートした」(廉谷氏)という。

 設置の際に重視したのは網羅度。生徒が座る位置、先生が立つ場所を把握することで、どこにカメラを設置すれば、教室の様子を余すとのころなく捉えられるかを検証。モニタの位置なども調整することで、快適にビデオ会議システムで授業を受けられる環境を作り上げた。

 接続回線にはADSLを使用。導入のタイミングでかなり密なやり取りをしたため、現在は問い合わせなどはほとんどなく使用できているという。

 ビデオ会議システムの導入によって、生徒にも変化が現れた。現在でも2校の生徒が実際に会って交流する機会があるそうだが、その時のコミュニケーションが以前に比べ、スムーズにできているという。「モニタ越しでも週に一度は一緒に授業を受けているため、名前と顔が一致し、会ってすぐにコミュニケーションがとれるとのこと。頻度を高めることで生徒同士の距離感も縮まっているとの声も聞く」と廉谷氏は、導入後の変化を話す。

 長崎県では離島と本土をつなぐツールとして役立つビデオ会議システムだが、鹿児島県では先生同士が情報交換をしたり、打ち合わせに使ったりしているほか、国立大学の教育学部の学生が離島に勤務する先生と教育に関するコミュニケーションをとるために活用しているとのことだ。

 教育現場に根付きつつあるツールとして注目されるビデオ会議システムだが「必要なのは使い勝手の良さと安定性」と廉谷氏は説明する。「使用する人のリテラシーが異なるため、誰でも使えることが大前提。ポリコムは起動画面にショートカットが表示され、2ステップ程度でつながり、わかりやすい。また、離島に設置する際はトラブルがあってもすぐに対応できないため、安定性が大事。スマートフォンのアプリなど、簡易的にビデオ会議ができるツールは多数出ているが、専用機にこだわるのは安定性を重視しているから」と言う。


ポリコムの「RealPresence Group 500」

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