GMOメディアは2月20日、同社が運営するプログラミング教育メディア「コエテコ byGMO」と、私塾界が発行する「月刊私塾界」が共同で実施した「プログラミング教育に関する調査」の結果を発表した。
調査対象は小学生の保護者2056名。男女比は男性51.1%、女性48.9%。年齢は20代が2.0%、30代が19.6%、40代が58.3%、50代以上が20.0%。最終学歴は、四年制大学が42.1%、大学院が6.6%、短期大学が12.6%、専門学校が12.3%、高等学校が21.3%、高等専門学校が2.8%、中学校が1.6%、その他が0.8%。
まず、「自身のプログラミングについての知識」を調査したところ、「プログラミングの知識はある程度ある(43.9%)」が4割超にのぼり、「プログラミングができる(16.3%)」と合計すると、6割超(60.2%)の保護者がプログラミングについて何らかの知識を持っていることがわかった。ただし、調査対象がプログラミング教育メディアのユーザーであることも、この数字を上げている要因であると考えられる。一方、保護者の約4割が、プログラミングについてよく知らないと答えた。
次に、「2020年からの小学校でのプログラミング教育必修化の認知度」を尋ねたところ、「必修化されることを知っていた(49.3%)」と「必修化されることを知らなかった(50.7%)」で拮抗する結果となり、保護者の半数がプログラミング教育の必修化を認知していない結果となった。
続いて、「小学校でのプログラミング教育が必要だと思うか」を尋ねたところ、「必要だと思う(30.8%)」が3割超という結果になった一方で、「わからない(45.6%)」が約半数を占めた。
また、「必要だと思う」と答えた回答者にその理由を尋ねたところ、「将来役に立つから(60.3%)」が突出する結果となり、続いて「必要性を感じているから(26.8%)」と続いた。一方、プログラミング教育が「必要だと思わない(23.6%)」と答えた回答者に、その理由を尋ねると、「小学生にはまだ早いと思うから(38.4%)」「何をするのかよくわからないから(25.6%)」という項目に回答が集中した。
昨今では学校の授業だけでなく、民間のスクールやプログラミング教室など、さまざまな場所でプログラミング教育が行われていることから、「子どもにプログラミングを習わせたいかどうか」を尋ねた。
その結果、「習わせたい(37.7%)」が約4割となったものの、「わからない(47.8%)」という回答も約半数となり、プログラミング教育の必要性同様、保護者の間でもまだ理解や検討が進んでいない様子がうかがえる。また、「現在、子どもがプログラミングを習っているか」を聞いたところ、「習っている(7.4%)」と回答した人は1割未満に留まった。
「子どもにプログラミングを習わせたい」と答えた回答者に「プログラミングをどこで習わせたいか」を尋ねたところ、「学校の授業で(49.7%)」が約半数を占めて最多となった。次いで「子ども向けITスクール・パソコン教室(19.2%)」となった。「学校の授業で」が多いものの、約半数の保護者は「学校以外」での学習を望んでいることになる。
今回の調査では、プログラミング教育の必修化に対する認知度が半数程度に留まっていることや、プログラミング教育の必要性についても「わからない」という保護者の方が多いことから、プログラミング教育自体の認知が課題として浮き彫りになる結果となった。
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