サイバー・バズは1月31日、東京大学 大学院情報理工学系研究科 電子情報学専攻の山崎俊彦准教授らが開発した、SNSでの人気度を向上させるハッシュタグをAIが推薦する技術において、産学連携を開始したと発表した。
同技術は、山崎氏らが2017年8月1日に発表したもの。AIを用いてSNSで投稿した画像や映像の「人気度」(閲覧数やいいね!の数)を向上するハッシュタグを推薦する。産学連携で開発する技術は、これまで多数研究されてきた画像や動画に写ったものを判断し、そのタグを推薦するという内容に加え、人気度への影響力が高く、元々のタグと関連の深いタグを推薦できるという。
画像や映像に付与されているタグとその人気度を数学的なグラフ・行列として表現し、どのタグ同士が同時に用いられることが多いかを考慮しながら反復的に計算することで、各タグの人気度への影響を数値化・ランキングするとしている。
同社は、インフルエンサーを活用したマーケティング支援サービスを提供。Instagramを通じた施策において、蓄積してきた膨大なデータ(ハッシュタグ、投稿に対するいいね、コメント数やユーザーのフォロワー数など)や新たに収集するデータを、AIに学習させるためのデータとして利用する。今後の研究成果は、プロダクト化・運用する予定だ。
展開第1弾として、同社の注力事業のひとつであるSNS企業アカウント運用代行サービスにおいて、顧客企業様への提案に活用する予定。これにより、膨大なデータベースにもとづく具体的なハッシュタグ設計の提案や、SNSにおけるプロモーション効果の向上が実現できるという。
さらには、個人ユーザーへのサービス展開も視野に入れており、今後もSNSを通じた企業ブランドの向上や、広告効果の最大化に尽力するとしている。
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