「本を読むならKindleより断然iPad mini」と思う8つの理由

Lance Whitney (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2025年06月02日 07時30分

 私は寝る前にベッドで本を読むのが好きだ。昔ながらの紙の本の手触りも嫌いではないが、目が疲れにくい電子書籍をもっぱら選んでいる。そして読書用デバイスとして使っているのは「Kindle」ではなく、信頼している「iPad mini」だ。

手に持ったKindle 提供:Lance Whitney/ZDNET
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 過去にKindleを何台か試したものの自分にはしっくりこなかった。iPad miniのほうが多用途で、Kindleにはない利点がいくつかある。ただし、まずはKindleがiPad miniより優れている点を挙げておく。あえて反対側の見解を示すことにも価値があるはずだ。

KindleがiPad miniより勝ると感じる4つの点

 まずは価格だ。Kindleはサイズ・モデルごとに価格はさまざまだが、最も高価な64GBの「Kindle Scribe」でも449ドル(日本では税込6万4980円)で買える。ベーシックモデルなら110ドル(同1万9980円)だ。対して最新の第7世代iPad miniは最低でも499ドル(同7万8800円)する。

 次に、ディスプレイだ。KindleはE Inkを採用しており、長時間読書しても目に優しい。iPad miniはLCDなので見栄えはいいが、長時間使うと目が疲れることがある。

 サイズと重量についてもKindleに軍配が上がる。6インチの基本モデルのKindleは157.8×108.6×8.0mm、7インチのPaperwhite/Colorsoftは176.7×127.6×7.8mm(編集部注:Kindle Colorsoftは日本未発売)。片手で楽に持ち、もう一方の手でページをめくれる軽さだ。iPad miniは195.4×134.8×6.3mmでやや大きく重いが、背面にスマホ用グリップを付ければ指3本で支え、親指でページを送れるようになる。

 最後はバッテリー持ちだ。Kindleは1回の充電で数日から数週間持つ。iPad miniはおおむね10時間だ。

 それでもなお、私はiPad miniで読む方を選ぶ。その理由を8つ挙げる。

iPad miniがKindleより勝ると感じる8つの点

1.画面サイズ

 安価なKindleは6~7インチだが、iPad miniは8.3インチ。Kindleはベゼルも太く、画面が狭く感じる。iPad miniの方が表示領域が広く、満足度が高い。

「Shout!: The Beatles in Their Generation」の表紙が表示されたiPad mini 提供:Lance Whitney/ZDNET
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2.解像度

 KindleはE Inkテクノロジーを採用した鮮明なディスプレイを搭載しているが、解像度は別の話だ。Kindleシリーズはいずれも300ppi。6~7インチのKindleの解像度はモデルとサイズによって異なるが、基本モデルの1072×1448からKindle Colorsoftの1264×1680まである。iPad miniは2266×1488ピクセルで326 ppi。私としては、iPad miniの高い解像度がLCDという点を補い、テキストも画像もより鮮明であるように感じられる。

カラー画像のある本のページが表示されたiPad mini 提供:Lance Whitney/ZDNET
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3.カラー表示

 Kindleは基本モノクロで、Colorsoftのみカラー対応。しかしColorsoftでもカラーは150ppiにとどまる。iPad miniは326ppiのフルカラーなので、画像やPDF、コミックが断然きれいに見える。

カラーのコミックが表示されたiPad mini 提供:Lance Whitney/ZDNET
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4.レスポンス

 Kindleの操作性は向上したとはいえ、ページめくりやボタン操作が遅かったりカクついたりすることがある。iPad miniは高性能CPUのおかげでページ送りも設定呼び出しも滑らかだ。

iPadで電子書籍のページをめくる様子 提供:Lance Whitney/ZDNET
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5.操作性

 Kindleではページ送り・各種設定・ライブラリへの戻りなどで複数のスワイプ/タップ操作が必要になる。iPad miniは画面をタップすれば主要な操作系が一度に表示され、ズームもピンチ操作で直感的に行える。

ページのサムネイルが表示されたiPad mini 提供:Lance Whitney/ZDNET
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6.ストレージ容量

 最新iPad miniは128GBから512GBまで選べる。Kindleは最大64GBだ。用途が異なるとはいえ、iPad miniならより多くの本を収められる。

iPad miniの設定画面 提供:Lance Whitney/ZDNET
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7.他の電子書籍サービスへのアクセス

 iPad miniではKindleに加え、「Apple Books」「Kobo」「Google Playブックス」など多彩なアプリが利用でき、「Libby」経由で図書館の電子書籍も借りられる。Kindle端末では基本的にAmazon Kindleしか使えず、他サービスをサイドロードするには手間がかかる。

iPad miniのライブラリー 提供:Lance Whitney/ZDNET
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8.汎用性

 Kindleの役割は電子書籍リーダーただ1つ。簡易ブラウザーもあるが機能は限定的だ。iPad miniはタブレットとして無数のアプリとコンテンツを楽しめる。

iPad miniのToday画面 提供:Lance Whitney/ZDNET
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結論

 Kindleは確かに優れた読書用デバイスだ。それでも私はiPad miniを選ぶ。読書だけでなく多目的に使え、しかも電子書籍リーダーとしても申し分なく機能するからだ。ナイトスタンドにKindleとiPad miniの両方があっても、寝る前に手が伸びるのはいつもiPad miniだ。

この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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