Microsoftは米国時間11月8日、「Windows 10」の新たなテストビルド「Insider Preview Build 17035 for PC」をリリースした。同ビルドの日本語向け入力ソフト「Microsoft IME」には、女子高校生風の人工知能(AI)チャットボット「りんな」を活用した、変換候補提案機能が組み込まれている。
りんなの提案機能は、「Build 17030」から日本語IMEに搭載されていたという。ユーザーが文字入力を開始すると、りんなが「その強力なコミュニケーション能力をいかし」て、入力に応じた利用可能な変換候補を出してくれる。りんなによる候補の脇には「りんなアイコン」が表示され、ほかの候補と区別できる。
この提案機能は、初期状態ではオフに設定されている。利用するには、日本語IMEの「詳細設定」画面を開いて「予測入力」タブを選び、「予測候補プロバイダー」の「りんな候補」にチェックを入れる。
なお、りんなはMicrosoftがAI研究の延長として提供しているサービス。Twitterアカウント「@ms_rinna」やLINEアカウントを開設し、本物の女子高生と誤解しそうな対話をしてくれる。ちなみに、記事執筆時点(日本時間11月10日11時30分)で、Twitterフォロワー数は14万2256人、LINE友だち数は616万8241人。
Microsoftはかつて「Office」にイルカの「カイル君」といったヘルプ用チャットボットを搭載していたが、評判は芳しくなかった。それに対し、りんなは優秀なようで、ポケモン、ローソン、シャープなどが活用している。また最近では、りんなの技術を応用したLINEチャットボット「渋谷みらい」が、東京都渋谷区に特別住民登録された。
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