「Facebook Messenger」のチャットボットに新機能--自然言語処理など

Stephanie Condon (CNET News) 翻訳校正: 編集部2017年07月31日 10時27分

 Facebookが、「Messenger」に企業や開発者向けの新ツールを追加した。このメッセージングプラットフォームでビジネスエコシステムを構築する上での次なるステップとなる。

 Messenger、そして傘下のメッセージングプラットフォーム「WhatsApp」について、最高経営責任者(CEO)のMark Zuckerberg氏は「収益化について語るのはまだ早い」と述べた。

 さらにZuckerberg氏は第2四半期決算発表の電話会見で、「これについては少しスピードを上げて取り組みを進めたいと思うが、長期的には正しい方向に持っていけると確信している」と述べた。「メッセージングに関してわれわれが今、戦略的に本当にやらなければならない最大の課題は、ユーザーが企業と組織的にやり取りできるようにすること、そして、それをユーザーと企業の双方にとって良好なやり取りにすることだ」(Zuckerberg氏)

 Facebookは、企業と顧客の自然なやり取りの基盤を成す「Messenger Platform」のバージョン2.0を4月にリリースしたばかりだ。今回発表されたバージョン2.1には、Facebookが目指しているよりオーガニックな体験を開発者が構築できるよう支援する新機能が含まれる。

 新しい機能とツールには、以下が含まれる。

  • 基本的な自然言語処理(NLP)の組み込み:組み込み型のNLPが有効になると、ユーザーがボットに送信するメッセージのテキストに含まれる意味や情報が自動的に検索される。同プラットフォームに初めて組み込まれるNLPは、「hello(こんにちは)」「bye(さようなら)」「thanks(ありがとう)」のほか、日時、場所、金額、電話番号、メールアドレスといった主要な情報を検出できる。
  • 新しいバージョンのハンドオーバープロトコル:アップデートされたバージョンを利用すると、開発者は単体のボット内で複数の体験を構築できる。たとえば、企業はこれを利用して、自動(ボット)から1対1(人間)の会話へシームレスに移行することもできそうだ。ハンドオーバープロトコルは、すでにオープンベータとして世界中で提供されている。
  • 新しいソフトウェア開発キット(SDK)による決済体験の改善:これにより、「Messenger」のウェブビューを利用している顧客は、1回の処理で支払いができるようになるはずだ。Messengerの「Payments」はまだベータ段階で、米国でのみ利用できる。
  • Messenger向け「Facebookページ」ボタンの増加:Facebookは新しいCTA(Call to Action:行動喚起)ボタンを5つ追加した。企業と開発者はこれらのボタンをFacebookページに追加して、ユーザーを自社のMessenger体験に誘導できる。現在利用できるCTA「Send Message(メッセージを送信)」に加えて、企業は今後、「Shop Now(今すぐ購入)」「Get Support(サポートを受ける)」「Get Updates(アップデートを入手)」「Play Now(今すぐ再生)」「Get Started(始める)」を追加できるようになった。
  • 「Extensions SDK」のデスクトップ対応:この新機能はモバイルとウェブ全体に機能を拡張し、デバイスの枠を越えてより一貫した体験を生み出す。これまではモバイルでのみアクセスできたユーザーIDシェアなどの機能が、今後はデスクトップでも利用できるようになる。

 Messengerも「WhatsApp」も、月間アクティブユーザー数は12億人を超えている。Facebookの最高財務責任者(CFO)を務めるDavid Wehner氏は、収益化の観点から、「われわれはWhatsAppとよりもMessengerとの連携を進めている」と述べた。Facebookは、すでにMessenger上のごく一部のユーザーを対象に広告配信を開始しており、今後はそのグローバルベータ版をリリースする計画だ。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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