次世代の仮想現実(VR)と拡張現実(AR)体験を構築する競争がすでに始まっている。International Data Corporation (IDC) が新たに発表した報告が正しければ、その賭け金は予想より大きなものになるかもしれない。
世界のVR/AR関連支出は、2021年まで毎年倍増していくことが見込まれるとIDCのアナリストは述べている。IDCは米マサチューセッツ州フレーミングハムに拠点を置く市場調査企業だ。IDCの計算によれば、総支出額は2017年の114億ドルから、2021年には2150億ドルに増加し、年平均成長率は113.2%になるという。
現在、ヘッドセットやゲームなどコンシューマー市場での売り上げが支出全体の中で最も多く、製造・小売業界での売り上げがそれに次ぐ。米国では、2021年までにそれらの業界がコンシューマ市場を最終的に凌ぐ可能性がある。
IDCで顧客洞察および分析のリサーチディレクターを務めるMarcus Torchia氏は、「政府、輸送、教育などのほかのセグメントが、こうしたテクノロジによる革新的な機能を活用するようになるだろう」と述べた。
現在、VRとARは投資や開発が著しい分野であり、その動きは加速している。「Microsoft HoloLens」のような新しいハードウェアや「Snapchat」のようなARアプリ、また「Pokemon GO」のようなゲームによって、関心が近年急激に高まったためだ。「Google Lens」やAppleの「ARKit」プラットフォームも、消費者の興味を刺激し、開発を促すと期待される。さらに、Facebookもこの分野に参戦する。
「次世代のハードウェアが登場し始めており、垂直産業が最初にこれらを採用することになる」とIDCでデバイスおよびAR/VR担当プログラムバイスプレジデントを務めるTom Mainelli氏は述べる。「そうした業界では、最先端のソフトウェアとサービスが、労働者の生産性と安全性を向上させることから、カスタマイズされた驚くような体験で消費者の目を引くことに至るまで、あらゆることに活用されていくだろう」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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