Adobeは米国時間6月29日、「Adobe Analytics Cloud」の新しい音声分析機能を発表した。音声ベースのインターフェースによって、ブランド各社が顧客体験のパーソナライズを実現することや、ロイヤルティの向上を促す狙いがある。
このプラットフォームは、「Adobe Sensei」の機械学習や人工知能(AI)技術を活用し、 Appleの「Siri」やMicrosoftの「Cortana」、「Google Home」、Amazonの「Alexa」といったAIアシスタントプラットフォームによる音声検索を企業が分析できるようにする。
このソフトウェアは、スキルや音声ベースのアプリを開発する企業向けに、さまざまなデバイスやプラットフォームで横断的にパフォーマンスを追跡し、カスタマージャーニーの全体像をより明確に把握できるようにする。
企業が人々の思考や判断の仕方を理解することで、ブランドと顧客の関係などの分析を強化し、パーソナライズされたデジタルなインタラクションを通したブランドロイヤリティの向上をもたらすものとなる。
Adobeによると、このソフトウェアは、文章の構文を解析してユーザーの意図を把握し、パラメータを識別する機能など、音声によるインタラクションの評価における主要な問題に対応するという。使用頻度や音声リクエストの後の行動といった、追加のデータポイントが分析に織り込まれる。
顧客体験という点で、音声はブランドコンテンツ向けの新しいユーザーインターフェースであり、音声対応デバイスからの洞察を他のチャンネルに活用できることをAdobeは示している。
Adobe Analytics Cloud担当バイスプレジデントのBill Ingram氏は、「最新技術で最も重要なトレンドの1つは、モバイルやビデオでもそうであったように、コンテンツとやりとりする新しい手段に顧客がどれだけ迅速に適応するかという点だ」と述べた。「音声対応デバイスでも同様の道をたどることになるとみている」(Ingram氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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