Appleは米国時間6月5日に年次開発者会議「Worldwide Developers Conference (WWDC) 2017」を開催し、新たなハードウェア、ソフトウェア、サービスを発表。ついに登場した「Siri」対応スマートスピーカを筆頭に、どれから見ていけばよいか悩むほど注目の新製品などがめじろ押しだ。ここでは、各製品やソフトウェアを詳しく解説する記事のポータルとなるべく、WWDCの発表内容をまとめて簡単に紹介する。
【ハードウェア】
●音質重視のスマートスピーカ「HomePod」:音声対応アシスタントのSiriで各種操作ができる家庭用スマートスピーカ。「Hey Siri」と呼びかけると、ニュースや天気予報の確認、メッセージ送信、スマートホームのコントロールなど、さまざまな操作が音声で実行できる。音声は6個のマイクを使って拾い、部屋の反対側から声をかけても、大きな音で音楽を鳴らしている状態でも、音声操作が可能という。
Appleワールドワイドマーケティング担当シニアバイスプレジデントのPhilip Schiller氏は、「『iPod』でポータブル音楽を再発明したAppleだが、今度のHomePodは、家中で音楽をワイヤレス配信して楽しむ方法を再発明する」とHomePodを説明し、ホームミュージックスピーカと呼んだ。当然、音楽配信サービス「Apple Music」と連携する。特に音質を追究しており、部屋の真ん中やコーナー、棚など置かれた場所に合わせて「完璧なリスニング体験」を提供できるとしている。
2017年12月に、まずオーストラリア、英国、米国で発売する。価格は349ドル。
プロユーザーの高負荷作業を処理できるワークステーション級のPC。最大18コアの「Intel Xeon」プロセッサ、 半精度の計算処理で最大22テラフロップスのGPU「Radeon Pro Vega」を搭載する、「これまででもっとも強力なMac」という。画面は、27インチ「Retina」5Kディスプレイ。
ストレージは最大4テラバイトのSSD、RAMは最大128ギガバイトのECCに対応。Thunderbolt 3ポートを4つ搭載し、最大で2台のRAIDアレイと2台の5Kディスプレイを同時に接続できる。また、Macシリーズとして初めて10Gb Ethernetに対応し、ネットワーク速度が最大でこれまでの10倍に高速化したとしている。
2017年12月に出荷を開始する予定。価格は4999ドルから。
新型iMacの21.5インチと27インチは、最大3倍のグラフィックス性能、プロセッサの高速化、Thunderbolt 3、より高速なストレージ、明るさの増したRetinaディスプレイなどにより刷新。また、4KのRetinaディスプレイなどを採用する1299ドル(14万2800円)の21.5インチモデルも追加した。
新型のMacBookとMacBook Proは、プロセッサおよびSSDの高速化を施した。Touch Barを搭載しない13インチMacBook Proも1299ドル(14万2800円)で引き続き用意する。
いずれも、Apple Storeでオンライン販売を開始している。
Appleは、「MacBook Air」の1.8GHzプロセッサを搭載する13インチモデルも発表している。
従来の9.7インチモデルに比べ画面サイズが20%大きい10.5インチモデルと、画面サイズ12.9インチのモデルを投入。プロセッサは、新型の64ビット「A10X Fusion」。6コアCPUと12コアGPUにより、「A9X」チップと比べ、最大で30%高速なCPU性能、40%高速なグラフィックス性能を提供するという。
いずれも、Apple Storeでオンライン販売を開始している。
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