「iOS 11」発表--「Siri」の改良やARサポート、新ファイルシステムも

Natalie Gagliordi (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部2017年06月06日 08時39分

 Appleは、「iPhone」と「iPad」用の次期モバイルOS「iOS 11」を発表した。例年通り、新OSには多数の機能が用意されており、端末に次にどのような機能が搭載されるかについてもいくつかのヒントがうかがえる。

 メッセージ:iOS 11では、Appパネルを左右にスワイプすることで、アプリやステッカーを友だちと共有できるようになる。またメッセージは「iCloud」で自動的に同期され、キャッシュサイズが縮小されることによってストレージが最適化される。

 「Apple Pay」:これは大きな改良だ。Apple Payで、個人間送金が可能になり、メッセージ内で直接金銭を受け渡しすることができるようになる。

 「Siri」:Appleの人工知能(AI)アシスタントであるSiriがますますスマートになっている。Appleによると、ディープラーニングを活用してより自然に聞こえる音声を生成し、Siriの音声の発音と抑揚を変化させるという。またSiriは、オンデバイスラーニングを活用し、「Safari」の検索内容に基づいてユーザーが興味を持つ可能性のあるトピックを提案する。

 マップ:マップの大きな変更点は、屋内のマップへの対応だ。モールの詳しいフロアマップが提供され、フロアごとに表示することができる。空港にも対応する予定だ。制限速度の通知やナビゲーションも更新されている。


提供:James Martin/CNET

 「ARKit」:拡張現実(AR)関連のアプリやツールの開発を支援する新しいプラットフォーム。モーショントラッキング、平面推定、環境光推定、スケール推定などのサービスがあり、「Unity」「Unreal」「SceneKit」をサポートする。

 「HomeKit」:マルチルームのオーディオをサポートする手段として、HomeKit内でスマートスピーカにアクセスできるようになる。サードパーティーのオーディオアプリも、このマルチルームオーディオ機能にアクセスすることができる。

 「App Store」:タブの構成が新しくなり、「Apps」などのタブが追加される。

 デザインの刷新:コントロールセンターが大幅に刷新され、1ページ構成になった。3D Touchにも対応し、3D Touchによってさらに多くの機能にアクセスできる。また、ロック画面と通知センターが統合されている。ページを下方向にスワイプすると、ロック画面が一部の通知とともに表示され、上方向にスワイプするとすべての通知が表示される。


提供:James Martin/CNET

 iPad向け機能:新機能として、新しく大きくなったドックに、予測エリアとこれまでよりも多くのアプリが表示される。また、すべてのファイルを端末上に表示するAppleの新しいユニバーサルファイルシステム「Files」もiPadに追加される。Filesは、iCloudだけでなくサードパーティーのストレージプロバイダーもサポートする。


提供:James Martin/CNET

 iOS 11のベータ版は米国時間6月5日にすべての開発者を対象にリリースされた。一般向けには2017年秋にリリースされる予定だ。

 

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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