アップルの次の大敵はアマゾン--マイクロソフト、グーグルを超える脅威に - (page 2)

Adrian Kingsley-Hughes (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部2017年05月17日 07時30分
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 だが、AmazonとAppleの間で戦争が勃発するとしても、どちらかが成功するために他社を打ち負かす必要はない。結局、Appleは今日の地位を築くためにMicrosoftあるいはGoogleを打ち負かす必要はなかった。その代わり、市場で併存する道を見つける必要があった。

 MicrosoftおよびGoogleと共存するために、Appleは高価格・高品質製品という道を選んで自社製品を擬似的高級品としてブランディングすることで、1990年代に始まり、激化していったPCの価格競争を避けた。

 だが、相手がAmazonとなるとこの方法は難しそうだ。なぜなら最近では購買者はより価格に敏感になっているからだ。Appleが安価な「iPhone SE」を発売したり、「iPad」の価格を下げたりしたことがそれを示している。

 Amazonとの戦いでは、Appleの最大の強みは築き上げた巨大なハードウェアとソフトウェアのエコシステム──Mac、iPhone、iPad、macOS、iOS、アプリストア、Siri、そして最も重要なのはユーザーがそれらのプラットフォームに保存したユーザーデータと設定──だ。Amazonがどんなに魅力的なEchoのエコシステムを構築しても、どれだけ多数の素晴らしいデバイスや機能を打ち出しても、Apple製品ユーザーにiPhoneやMacを捨ててKindleタブレットやEcho製品に切り替えさせるのは難しい。

 だが、Amazonの低価格デバイスの普及はAppleの成長に不利な影響を及ぼしつつある。

 Macの売り上げは横ばい、iPadの売り上げは急落し、iPhoneの今後の成長に陰りが見える今、Amazonの家庭用ハブデバイス投入の積極的な動きは「Apple TV」に圧力を掛け、Appleが今後似たような製品をリリースするのを困難にしている(まさに現在、早ければ2017年夏に、もしかしたら「WWDC 2017」でそうした製品が発表されるといううわさがある)。

 一番乗りが常に重要なわけではないが、最初に製品を出した企業が価格を設定できる。Amazonはどんな製品でもAppleより価格を安くできることを考えれば、Appleがどんな類似製品を出すにせよ、かなり高いと受け取られることになるだろう。

 この勝負、Amazonが有利だ。

 

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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