4月25日〜5月1日のAppleに関連するCNET Japanのニュースをまとめた「今週のAppleニュース一気読み」。
Appleは2017年6月に、カリフォルニア州サンノゼで開発者会議WWDC 2017を開催する予定だ。ここ数年は、アプリ開発者に最も関係するiOSやmacOSの最新版と、最も新しい開発環境やAPIについてフォーカスしてきたことから、参加者からは「開発者会議らしいイベントだった」との声も多かった。これは、基調講演で新しいハードウェアを発表することで、世の中の話題がそちらに向いてしまうことに対する皮肉でもある。
その一方で、開発者が必ず利用するMacに関するアップデートや、新しいアプリ開発の対象となるデバイスの発表に対して期待する開発者も少なくない。特に、音声アシスタントデバイス、もしくはスマートスピーカーといわれるデバイスに関しての期待は高まってきた。
KGI SecuritiesのアナリストMing-Chi Kuo氏は、50%以上の確率で、Appleが6月のWWDCでホームAI製品を発表すると予測している。卓越した音声を特徴とした高付加価値製品で、2017年下半期の発売だという。おそらくそれは9月のiPhone発売に合わせてくるのではないか、と考えるのが適当だ。
音声アシスタントデバイス市場は、Amazon Echoが独走している状態だ。スキルと呼ばれる音声で操作できるEcho向けアプリは1万を超え、プラットホームとしての存在感も高まってきた。
またGoogleは、人工知能Googleアシスタントを音声で利用できる「Google Home」を2016年10月に発売しており、実際に比べてみると、Amazon Echoよりも、日々の実用性が高いと感じる場面が多い。
こうした環境の中で、Appleがこのデバイスに取り組むことは、人工知能もさることながら、Apple Music専用のスピーカという意味合いも大きいのではないか、と考えられる。
Apple Musicを部屋で楽しむには、Bluetoothスピーカに接続するか、Apple MusicをサポートするWi-Fiスピーカ、SONOSを利用するしかなかった。モバイル向けの音楽ストリーミングサービスだが、部屋での音楽聴取の快適さをサポートしなくても良いわけではないだろう。
そして、Siriが家の中で、どんな振る舞いを見せてくれるのか。楽しみにしておきたいところだ。
アップル、「Siri」搭載スピーカーを6月のWWDCで発表か(5/2)次期iPhoneは、ディスプレイの方式やホームボタンの有無など、さまざまな要素が変化すると考えられている。技術的に解決しなければならない問題も多数あると思われるが、その結果、発売が遅れるとの予測が出始めた。
主な遅れの原因として指摘されるのは、デザインや加工、ディスプレイパーツの調達、ホームボタンがなくなった際の指紋センサの解決、カメラと組み合わせるソフトウェアの開発、その他の新しい機能などだ。こうした要素からしても、今までのiPhoneとは異なる形になると予測できるだろう。
また新しいiPhoneには、さまざまな機能や技術が盛り込まれると期待できる。個人間決済やAR・VR機能、そしてユーザーインターフェースを立体的に見せる技術などにより、新しいiPhoneの体験を盛り立てていくだろう。
「iPhone 8」量産開始は10〜11月にずれ込む?--原因は「大幅なアップグレード」(4/25)CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
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