Appleは、スマートフォンなどの画面付き電子機器を対象として、周囲の光源とユーザーの見る角度に応じた影をアイコンに付加して疑似立体化するユーザーインターフェイス(UI)技術を考案した。この技術を米国特許商標庁(USPTO)へ出願したところ、米国時間4月27日に「THREE DIMENSIONAL USER INTERFACE EFFECTS ON A DISPLAY」(公開特許番号「US 2017/0115846 A1」)として公開された。出願日は2016年7月13日。
この特許は、画面上のアイコンに合わせた影画像を用意しておき、電子デバイスの角度、光源の方向、ユーザーの目の位置に応じてアイコンと影画像の配置方法を調整する技術を説明したもの。見る角度などに応じてアイコンと影の位置関係が変わるため、アイコンが少し浮かんで奥行きが感じられる。
これにより、スマートフォンなどのUIが、より自然に見え、立体的な感覚を利用した操作方法が実現できる。
電子デバイスの角度情報などは、スマートフォンなら内蔵している加速度センサやジャイロセンサで取得できる。光源とユーザーの位置は、通常のカメラや赤外線カメラで得られるだろう。
クレーム(請求項)では、電子デバイスとしてスマートフォンやタブレットなど、手に持って操作するデバイスに限定していない。そのため、この特許はデスクトップPCのように、デバイス自体が固定されたものにも適用可能だ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」