前面の「FaceTime」カメラは7メガピクセルに強化され、自撮り写真や動画の画質が向上した。1点だけ、ささやかだが注意すべきことがある。筆者が使用した初期レビュー機では、HDRをオンにしても、いくつかの写真で背景が少しぼやけて見えた。
しかし、筆者はやはり「iPhone 7 Plus」のカメラの方が好きだ。その理由の1つは明白だろう。iPhone 7 Plusは背面にデュアルカメラを備えており、2倍光学ズームを利用できるほか、デジタルズームの倍率もiPhone 7より高い。それに、スクリーンサイズが大きいので、写真の閲覧や編集に便利だ。
iPhone 7の新プロセッサ「A10 Fusion」は、2つのコアで速度を大幅に高めると宣伝されている。新しいアイデアも実装されている。残りの2つのコアによる、省電力のバッテリ最適化モードだ。Appleの典型的なやり方に従って、iPhone 7はこれらのコアを自動で切り替える。ユーザーによる設定変更は認められていない。
「Geekbench 4」を使用するいくつかのベンチマークで、iPhone 7のスコアは大幅に向上した(参考までに、シングルコアで3488、マルチコアで5605)。
iPhone 7は極めて高速だ。「iPad Pro」を含むほかのどの「iOS」端末よりも速く、サムスンの最新スマートフォン群より大幅に高速である。しかし、例年と同じように、次のことは指摘しておかなければならない。このiPhoneの速度は、ほとんどの日常的な用途では、前モデルとほぼ同じように感じられる。
スマートフォンは毎年高速化しているが、その状況がいつまでも続く保証はない。今のところは、高速化に感謝しよう。しかし、宣伝されている高速化だけを理由に、筆者がすべてを投げ捨ててこのスマートフォンを買いに行くことはないだろう。
iPhone 7のバッテリ強化は劇的ではないが、現実的と言える。筆者は1日の途中で充電をすることが習慣になっているが、iPhone 7とiPhone 7 Plusのバッテリは充電しなくても丸1日持続するようだった。ちなみに、バッテリ持続時間は「iPhone SE」と同程度のようだ。
しかし、今回はバッテリのベンチマークだけでは、すべてを把握できないと思う。機内モードで動画を再生する米CNETのテストは、日常的なインターネット使用の実情を反映していない。また、Appleの新しい電力管理プロセッサが搭載されたので、ユーザーが何をするかによって結果が変わる可能性もある。
バッテリがようやく増強されたことは嬉しく思う。これは、筆者がiPhone 6sに求めていた機能強化だ。Appleがより電力効率の優れたプロセッシングに関心を向けていることには、期待が持てる。しかし、現在の素晴らしいスマートフォンの多くは、大容量のバッテリを内蔵している。Motorolaの「Moto Z Play」やサムスンのGalaxy S7などを考えてみるといい。これまでのAppleのiPhoneのバッテリ容量は、大抵そうしたスマートフォンよりも小さかった。
それから、ワイヤレス充電のオプションは提供されていない。2017年には実現するかもしれない。
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