スピーカーは音量が大きくなった。これまではホームボタン下側面の片側に1基のスピーカーが搭載されていたが、iPhone 7では左右にスピーカーが配置されている。気軽にゲームをプレイしたり、映画を観たりするのには良い改善だが、筆者は必ずヘッドホンを使用する。あるいは、ほかの誰かとそれらのコンテンツを楽しむときは、もっと大型のスクリーンを使う。iPhone 7のスピーカーは、筆者が求めるほどくっきりとした明瞭な音質でないことがある。
この中で最も優れた機能強化は触覚フィードバックかもしれない。具体的には、ユーザーのアクションを受けてiPhone 7が返す振動やゴロゴロ音が鳴るような動き、タップ、脈打つような振動のことだ。AppleがiPhone 7の「Taptic Engine」をアップデートしたので、すべての振動がより鋭く、より明確に感じられるようになった。サイレントモードはトントンという素早い振動になった。「3D Touch」アイコンを押すと(実際にこの操作をした場合)、すぐに振動する。一部のサウンドや設定に、本体を振動させる効果が追加された。時計の時間を変更するとき、歯車を回しながらカチッという音を感じることができる。つまり、より感知できる触覚フィードバックが可能になっているということだ。画面上にボタンのあるアプリでも利用できる。まるで本体全体が「Xbox One」の振動コントローラになったようだ。
iPhone 7には、筆者がiPhone 6sに期待したアップグレードが施されている。具体的には、光学式手ぶれ補正(OIS)のことだ。さらに、開口部が若干広くなったF値1.8のレンズの搭載により、暗所撮影の際、より多くの光を取り込めるようになった。OISとこの新しいレンズのおかげで、普段の撮影でも、画質の向上を確認することができた。iPhone 6sを使って夕暮れ時に筆者の裏庭で撮影した写真はかろうじて見える程度だったが、iPhone 7を使うと、それよりもはるかに明るい写真を撮影することができた。
画質向上を実現する新しいイメージ信号プロセッサ(ISP)など、この12メガピクセルカメラのほかの改善点は、オートフォーカス撮影を気軽に楽しむ程度のユーザーにとっては、あまりにも微細で、価値を理解しにくいものかもしれない。クアッドLEDフラッシュは明るさが増している。4つのLEDフラッシュが部屋を非常に明るく照らしてくれたので、筆者が隣家の暗い部屋を撮影しても、まずまずの画質に仕上がった。「Live Photo」有効時はシャッタースピードが落ちるので、動きの速い被写体を撮影するときは、この機能を無効にするよう注意しよう。
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