Googleの新アプリ「Google Duo」はシンプルなビデオ通話サービスだ。「Android」版と「iOS」版が米国で公開された(編集部注:日本ではAndroid版が8月19日に公開)。Duoは、Googleが2016年の「Google I/O」カンファレンスで発表した2つのコミュニケーションアプリの1つであり(もう1つは今後リリース予定のメッセージングアプリ「Allo」)、同社の4つのコミュニケーションアプリの1つでもある。
ある意味で、DuoはAppleの「FaceTime」に対するGoogleの回答だ。Androidスマートフォン同士でも、Androidと「iPhone」間でも、1対1の通話を非常に簡単に実行することができる。通話を開始するには、発信する側と受ける側の両方がDuoアプリをダウンロードする必要があるが(一方FaceTimeは、対応するiPhoneに標準搭載されている)、それでも直観的に使えるアプリだ。
Androidユーザーなら、どの友人とでもDuoを使ったビデオ通話を楽しめる可能性が高いが、iPhoneユーザーは同じようにiPhoneを持つ友人とDuoで話すことにそれほど魅力を感じないだろう。とはいえ、Androidユーザーとの通話に使うアプリとして人気になる可能性は確かにある。では、Duoの主な特徴の紹介に移ろう。
Duoのユニークな機能にノックノック機能がある。これは、着信した通話に応答する前に相手の映像を表示する機能だ。自分から発信する際には、自分の映像が相手に見えることを示す小さな通知が表示される。つまり、呼び出し中に自分が何をしているのかを相手はリアルタイムで見ることができる。Androidユーザーは、Duoを開いていなくても(ロック画面などで)ノックノックを見ることができるが、iPhoneではDuoアプリ上でしかノックノックが表示されない。アプリを開いていない場合は、誰かから着信中であることを知らせる小さな通知が表示されるだけだ。
Googleがノックノック機能を実装した理由は、通話が始まる前からユーザーを笑顔にするためだ。もちろん、相手と本当に話したいと思っていることが前提になるが。ノックノックに家族の顔が表示されたら、筆者は笑顔になるだろう。上司の顔が表示されたとき(下の写真を参照)はどうかと言うと……うーん、まあまあかな。その上司からのコメント:「フーンだ」
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