「Galaxy Note 7」レビュー--曲面デザイン、進化したS Pen、虹彩認証で新次元へ

Jessica Dolcourt (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2016年08月05日 07時00分

 曲面スクリーンのサムスン「Galaxy S7 edge」にスタイラスを追加したら、どうなるだろうか。その答えが、ニューヨークで米国時間8月2日に発表された「Galaxy Note 7」だ。

 異なる点もあるが、Galaxy Note 7は曲面スクリーンや12メガピクセルカメラ、拡張可能なストレージ、防水コーティングなどを備えているため、2015年の「Galaxy Note 5」(そう、「Galaxy Note 6」は存在しない)よりも「Galaxy S7」シリーズに近いモデルとなっている。それは好ましいことだ。Galaxy S7とGalaxy S7 edgeは2016年最高のスマートフォンに数えられる名機であり、カメラ性能やバッテリ持続時間が秀でている。スマートフォン界のサラブレッドとして、悪くない滑り出しだ。


 筆者がこれまで見た限りでは、Galaxy Note 7は素晴らしい高性能端末と言える。そのスタイラス機能はNoteを次の次元へと押し上げるはずだ。スペックから判断すると、Galaxy Note 5の重大な問題点が解消されているが、実際にどうなのかは今後明らかになっていくだろう。だが、既にGalaxy S7やGalaxy S7 edgeを購入したユーザーも、心配する必要はない。置き去りにされたわけではないからだ。

 Galaxy Note 7にあってGalaxy Note 5にない機能を以下に挙げる。

  • 曲面スクリーン(Galaxy S7 edgeより傾斜が鋭く、曲面部分の面積が小さい)
  • USB-C充電ポート(サムスンのスマートフォンでこの新規格が採用されるのは初めて)
  • 目でスマートフォンのロックを解除できる虹彩スキャナ
  • Corningの「Gorilla Glass 5」スクリーン(スマートフォンでこの最新バージョンが採用されるのは初めて)
  • 感度と精度が向上した「S Pen」スタイラス
  • 本体とS Penの防水性能
  • microSDカードスロット(S7シリーズと同様)
  • 大容量バッテリ(Galaxy Note 5の3000mAhから3500mAhに増量)
  • カメラの暗所での撮影性能の向上
  • S Penの新機能(拡大鏡やGIF作成など)
  • スタイラスを反対向きに差し込んでも詰まらない
  • コーラルブルーのカラーオプション(これは素晴らしい)

 では、Galaxy S7 edgeとGalaxy Note 7のハードウェアがほぼ同じなのだとしたら、Galaxy Note 7はどのようなユーザーに向いているのだろうか。それは、パワーユーザーだ。ターゲット層は、最も機能が多いスマートフォンを求めるユーザーである。Galaxy Note 7は、滑らかな書き心地のスタイラスと、手書き、描画、ナビゲーション用の追加ツールなど、豊富な機能を備える。

 現在Galaxy Note 5を使っていて、この新モデルにアップグレードすべきか迷っている人は、詳細なレビューが出そろうのを待って、それから購入を決めてほしい。Android派でない人は、Appleの次期モデルとされる「iPhone 7 Plus」(スタイラス搭載はまずないだろう)が、6週間後に発表される見込みであることを覚えておこう。とはいえ、Galaxy Note 7は確かに、Noteシリーズにふさわしいアップグレードだと思える。既に強力だったスマートフォンがさらに洗練され、防水性能や追加ストレージといった人気の機能が復活しているからだ。

 買うかどうかは、価格に大きく左右されることになる。通常、Noteはサムスンのラインアップで最も高価なシリーズである。S Penの価格が含まれるからだ。Galaxy Note 7はクールではあるが、スタイラスを除けばGalaxy S7や大型のGalaxy S7 edgeと非常によく似たモデルであるため、熱心なスタイラスファン以外のすべてのユーザーにとって、機能が過剰なスマートフォンで終わってしまう可能性もある。

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