今でもiPhoneにかかってきた電話をMacで受けることは可能だが、MacとiPhoneのソフトウェアの変更により、決済も可能になる。たとえば、ノートブックで買い物をしているとしよう。支払いの段階になったら、親指をiPhoneのホームボタンに当てて、全く別の端末で行われている買い物を「Touch ID」で認証することができる(一部の国において、取引相手がApple Payのパートナーの場合)。実に独創的な機能だ。
Apple Payは一部の国においてiOS版「Safari」でも利用可能になる。
文字を入力しているとき、Siriはユーザーのやりたいことや言いたいことを推測して、必要と思われる情報(連絡先の電話番号など)やアクション(ディナーの予約をカレンダーに追加するなど)を提案できるようになった。
画面をさっとスワイプして「Control Center」を呼び出すと、Appleの「HomeKit」と連携する自宅の機器(玄関のインターホンカメラなど)に素早くアクセスできる。さらに、新しいHomeアプリでは、すべてのHomeKit対応機器のコントロールが1つの画面に集約されるため、機器を1つずつ調節したり、「シーン」(プロファイル)の一部として調節したりできる(他にも嬉しい機能がある。「Good morning, Siri」、つまり「おはよう、Siri」と呼びかけるか、Homeアプリでそれをタップすると、モーニングシーンを起動することが可能だ)。
iPhoneとMacの橋渡しをする「Continuity」と呼ばれるソフトウェアセットにユニバーサルクリップボードが追加された。これを使えば、URLなどのテキストをMacにもiPhoneやiPadにも貼り付けることができる。iPhone(と他の多くのスマートフォンも)を利用するMacユーザーにとっては、極めて便利な機能になるだろう。
iOS 10は顔認識ソフトウェアを使って、人、場所、イベントのアルバムを自動的に作成する。そのため、写真を整理する作業が大幅に減るほか、写真を探すのが格段に簡単になる。
筆者が主に使うのは「Google Maps」だが、Appleも遅れを取り戻すべく懸命に努力している。刷新された「Maps」アプリで上にスワイプすると、さまざまな提案が表示される。代替ルートや経路の交通情報のほか、ガソリンスタンドやレストランも表示され、さらに、給油にかかる時間も教えてくれる。同アプリからUberを予約することもできるし(追跡も可能)、OpenTableでディナーのレストランを予約してApple Payで決済(一部の国のみ)することも可能だ。これらすべてをMapsアプリから離れることなく実行できる。
「CarPlay」を使用している場合は、車載機器がターンバイターン方式のナビゲーションを読み上げてくれる。
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