Appleの最高経営責任者(CEO)であるTim Cook氏によると、現在「App Store」には200万本のアプリがあり、ダウンロード総数は1300億件にのぼるという。Cook氏は開発者会議「Worldwide Developers Conference(WWDC)」の基調講演で、Appleにとって開発者の役割が重要なことを強調し、500億ドルが開発者に支払われたと語った。
今回のWWDCでAppleが力を入れたプラットフォームのひとつに、2015年にリリースされた「tvOS」がある。インターネットソフトウェアおよびサービス担当のシニアバイスプレジデントを務めるEddy Cue氏が、第1世代はチャンネル数が80だったと語った。それが今では、1300チャンネルを超え、ネイティブアプリの数も600本を超えているという。
また、デジタルアシスタントの「Siri」がtvOSに対応したことで、「Apple TV」の65万本以上の映画とテレビ番組をSiriで検索できるようになった。
Cue氏の次に、ソフトウェアエンジニアリング担当シニアバイスプレジデントのCraig Federighi氏が登壇した。同氏は製品名を探し求める旅についてのジョークを披露した上で、15年が経ち、「OS X」の名称を「macOS」に更新する時が来たと語った。
Federighi氏はまた、現在「iCloud Drive」上には100億件の文書があるとした上で、古いファイルを自動的にクラウド上に移動させるストレージ最適化などの機能によって、この数字は一方的に増えていくだろう語った。
Appleが2015年に発表した音楽ストリーミングサービス「Apple Music」にはさまざまな評価がある。再び登壇したCue氏は、Apple Musicの有料登録者数は1500万人であり、「1年目では最速の音楽サービス」だと語った。
またCue氏はユーザー数について、Appleの「News」アプリは2000のパブリッシャーが参加し、1カ月の利用者数は6000万人だと語った。
最後にCook氏が壇上に戻り、話題が開発者に立ち戻った。Appleは2014年にプログラミング言語「Swift」を発表した。現在、「Lyft」のような有名アプリを含む10万本のアプリがSwiftを採用し、Swiftはコードのホスティングプラットフォーム「GitHub」で第1位の言語になっている。
Cook氏は、「われわれはコーディングを教えるにはこれが最良の方法だと考える」と語ると、無料のコーディング教育アプリ「Swift Playgrounds」を披露した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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