Appleは米国時間6月13日、音声アシスタント「Siri」をサードパーティー製のモバイルアプリと連携できるようにすることをWorldwide Developers Conference(WWDC)で明らかにした。
Appleがリリースするソフトウェア開発キット(SDK)を利用すると、開発者はSiriを自分たちのアプリと統合できるようになる。Siriの統合に乗り出すサードパーティー次第では、Siriに話しかけるだけで、「Spotify」で曲を再生したり、「Domino」のアプリでピザを注文したり、「Barnes & Noble」で本を買ったりできるようになるかもしれない。
Siriは、ユーザーの質問に答えるだけでなく(答えてくれない場合もあるが)、さまざまなサービスと直接やり取りして特定の仕事をしてくれるようになる。「5分遅れることを『WeChat』でナンシーに伝えて」などとSiriに頼めば、WeChatアプリがそのメッセージを伝えてくれるのだ。正式に対応したアプリを使って、決済、写真の検索、配車の予約をはじめ、さまざまなことができるようになるだろう。新しいSDKは、Siriにとっても、アプリ開発者やユーザーにとっても、より広い世界を切り開くものになる。
現在Siriと連携できるアプリは、Appleの内蔵アプリと「Yelp」などごくわずかなサードパーティー製サービスに限られる。「Uberの車を呼んで」などとSiriに頼んでも、Uberで配車を予約する方法を検索した結果が表示されるだけだ。
機能を強化した新しいSiriは、9月にリリース予定の「iOS 10」で登場する。また、最新の「Mac OS」である「macOS Sierra」にも搭載される予定だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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