電通とリクルートホールディングスは5月26日、訪日外国人向けマーケティング領域で協業したと発表した。
両社は本合意に先駆け、3つのプロジェクトを推進している。1つは、地域全体の観光マネジメントを担う「DMO(Destination Marketing/Management Organization)」を実現するためのもので、システム環境の構築やコンテンツづくり、決済環境、施策改善のためのPDCAスキーム、地域人材の確保・育成などに取り組む。
2つ目は、リクルートが発行する訪日中国人向け季刊誌「HOT PEPPER 实惠游日」のコンテンツ力強化に向け、両社でアプリ開発と広告枠のセールスを開始する。
3つ目は、リクルートと電通のジョイントベンチャーであるブログウォッチャーが開発した「プロファイルパスポートSDK」を、訪日外国人に人気なアプリに組み込むことで、ユーザーの位置情報、ニーズに基づいたコンテンツ配信、クーポンなどのプッシュ配信が可能となる。
これにより、訪日外国人の属性や位置情報、配信結果などに基づいたデータ分析が容易となる。広告主のマーケティング活動に寄与するソリューションツールとして活用していく予定だ。そのほか、訪日外国人向けの安心・安全情報の提供についても検討を進めるとしている。
両社では、共同で訪日外国人向けマーケティングサービスの開発・提供を通して、シナジーの創出を図っていくとともに、日本経済や地域活性化への貢献を目指すとしている。
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