アリババ、日本製品の調達と拡販を目的とした「Japan MD center」を設立

 Alibaba Group Holding(アリババグループ)と日本法人であるアリババは2月26日、中国で人気の高い日本製品の安定的調達と、これまでに需要を取り込めていない日本製品の拡販を目的に、「Japan MD center」を設立したと発表した。また今春には、「China EC workshop」を設立する。当面は招待制で運営し、実績にともなって広く開かれたプロジェクトへと発展させる予定。

 Japan MD centerでは、アリババグループが運営する越境ECサイト「天猫国際(Tmall Global)」に出店する日本の店舗向けに、メーカー企業が製品を販売できる「出品」支援サービスを新たに提供。中国消費者のニーズに合わせた製品選定、流通チャネル設定など、包括的なマーケティング支援をする。

越境EC課題とJapan MD centerの役割
越境EC課題とJapan MD centerの役割

 また、中国で人気が高く、天猫国際において2015年度の売上の約7割を占める、ベビー・キッズ、コスメ・パーソナルケア、サプリメントなどの製品を中心に、需要の高い製品の安定的な調達支援もしていくという。

 春に設立するChina EC workshopは、中国市場に興味関心をもつ日本企業を対象とした研究会。アリババグループが蓄積してきた中国EC市場に関するビッグデータや知見を、Japan MD centerを通じて参加する企業と共有することで、より中国市場にマッチする製品の研究・開発を支援する。

 また、アリババグループが有するビッグデータの分析を通じて得られた情報の提供や、「天猫(Tmall)」「天猫国際(Tmall Global)」のカテゴリ責任者との情報交換会への招待。アリババグループおよび、「天猫(Tmall)」のトップマネジメントメンバーが参加するエグゼクティブカンファレンスへの招待などを実施する予定だという。

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