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グーグル「Chromecast Audio」レビュー--マルチルームにも対応の小型オーディオデバイス - (page 3)

Ty Pendlebury (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2016年02月22日 07時30分
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パフォーマンス

 2人分のディナーより安いデバイスにあまり期待はしていなかったが、アナログ出力での音質は非常に良好だった。Chromecast AudioはThe Mountain Goatsの「Pale Green Things」のディテールの多くをゆとりのある空間感覚で再現した。しかし、より高価な「Gramofon」に比べると、Chromecast Audioの描くサウンドはディテールの鮮やかさという点で若干劣っていた。Gramafonで聴くと、アコースティックギターとJohn Darnielleの歌声の切れと鋭さが増した。両方のデバイスでThe Smashing Pumpkinsの「1979」を聴いてみたところ、やはりGramafonの方が優れており、低音が豊かで、シンバルの耳障りなとげとげしさも少なかった。

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提供:Sarah Tew/CNET

 もちろん、Chromecast Audioを外部DACに接続すれば、そうした違いはなくなる。OPPO Digitalの「BDP 105」とArcamの「irDac」の両方で素晴らしい音質を得ることができた。筆者は、24bit/96khzでエンコードされた音楽がスマートフォンからDACに完全な音質で忠実に転送されることに気づいた。音楽にこだわりのある人なら、Chromecast Audioを光デジタル端子でレシーバーに接続しても音質が大幅に向上することに気づくだろう。

 使っているアプリがまだChromecastをサポートしていないとしても、Androidスマートフォンのユーザーなら問題はない。「ハンバーガーボタン」(3本線のメニューボタン)をタップして、「Cast Screen/Audio」を選択するだけでいい。われわれはこの方法で、「BubbleUPnP」アプリを使ってローカルPCから音楽をストリームした。先述したように、この方法はiOSデバイスではサポートされていないので注意してほしい。

 「Google Chrome」ブラウザ(Chromecastプラグインをインストール)からのキャストはうまく機能する。われわれはこの方法で「Tidal」と「Amazon Music」をストリームすることができた。ただし、「iTunes」など、ブラウザベースでないアプリケーションは機能しないことに注意しよう。

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提供:Sarah Tew/CNET

 最後に、Chromecast AudioはハイエンドのBluetoothドングルと比べてどうなのか、ということに興味があったので、GramofonをArcamの「miniBlink」(149ドル)と取り替えてみた。miniBlinkは同じくらいのサイズで、専用のBurr-Brown「PCM5102」チップセットを搭載する。Augie Marchの不思議な楽曲「Becoming Bryn」を使ってテストしたところ、Arcamのアダプタは豊かな低音のエネルギーが楽曲に勢いを付けており、このデバイスだけを聴いた限りでは、良好な音質だと感じた。しかし、Chromecast Audioと比較すると、Arcamの表現力は劣っており、Chromecast Audioが捉えたGlenn Richardsのかすれ気味の歌声も再現できていなかった。

 音質を別にすると、ChromecastがBluetoothと比べて最も優れている点は、マルチルーム音楽再生だ。Chromecastアプリで2つのスピーカーをグループ化した後は、われわれの「パーティーモード」でPandoraなどの音楽ソースをストリームできるようになり、遅延は全く感じなかった。

結論

 今のところ、わずか35ドルという価格でChromecast Audioの機能性に迫る製品はない。初代Chromecastもストリーミングビデオ愛好家にとって使いやすい製品だったが、Chromecast Audioは音楽ファンにとってそれ以上に簡単に使えるデバイスだ。2013年に発売された初代Chromecastがビデオの世界に衝撃を与えたように、Chromecast Audioもオーディオの世界を揺るがすのかどうかは分からない。だが、Chromecast Audioを本当の意味で魅力的な製品に変える機能(その筆頭はマルチルームサポート)が登場してくれば、同デバイスの成功の可能性がもっとはっきりしてくるかもしれない。

 現在でも、特にAndroidユーザーにとっては、嫌いになる理由がほとんどない製品だ。Google Chromecastは、20世紀のHi-Fi機器を今も使っている人にとって、それを21世紀に引きずり込む最も安価な方法の1つだ。必要な金額の10倍をワイヤレスアダプタにかける時代は、間違いなく終わろうとしている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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