Googleは米国時間9月29日に開催した「Nexus」発表イベントで、スマートフォン、タブレット、PCから音声入力ジャックを持つスピーカーへ音楽をストリーミングできる新デバイス「Chromecast Audio」を披露した。Chromecast Audioデバイスは丸型で、CDやデジタル音楽以前の時代を知る世代の人なら誰でも、昔ながらのアナログレコード盤に似ていると感じるだろう。価格は35ドルで、世界17カ国で9月29日に販売が始まった。
この新デバイスは、「Pandora」「Rdio」、Googleの「Play Music」アプリ、「Spotify」を含む様々な音楽サービスをサポートする。これらのサービスでは、「iPhone」と「iPad」、「Android」搭載デバイス、ノートPCなど、ほぼすべてのデバイスで音楽ストリーミングができる。音源を問わずに音楽をストリーミングするには、Androidデバイスまたはブラウザの「Google Chrome」からミラーリングする必要がある。
Chromecast Audioは、先行製品の「Chromecast」が動画のストリーミングでしたことを、音楽ストリーミングでやろうとする試みだ。Chromecastも音楽をストリーミングできるが、HDMIポートへ直接差し込むという構造上、受信できるのはテレビに限られていた。一方でChromecast Audioの場合、手持ちのスピーカーを1つの独立したデバイスとして利用できる。
Chromecast Audioは、スピーカーの3.5mm音声ジャックに直接差し込むだけで、ユーザーが選んだ音楽を再生できる。準備は、スピーカーの電源を入れて、Chromecast Audioをヘッドフォンジャックに接続し、デバイス側で音楽サービスを起動するだけだ。すると、デバイス上で再生された音楽が、ローカルのWi-Fiネットワークを経由して、スピーカーから流れてくる。
Chromecast Audioはまた、複数の部屋での同期もサポートする。つまり、Chromecast Audioを接続したスピーカーが複数あれば、複数の部屋で同じ楽曲を再生できるということだ。Google Musicのようなアプリを起動すると、家の中にあるChromecast Audioを接続したスピーカーのうち、どれを選択するかを尋ねられ、選んだスピーカーに音楽ストリームを受信させることができる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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