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「作られていないコンテンツ」から交流が生まれる--ツイキャス運営の赤松代表 - (page 2)

井指啓吾 (編集部)2016年01月03日 11時30分
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--海外展開は順調ですか。

 海外はまだこれから注力していく状態です。米国にオフィスがあって、主にブラジル、メキシコ、スペインのポルトガル語とスペイン語圏に展開しています。日本とはコミュニケーション文化が異なるので少し調整が必要です。

 ユーザー層は日本と似ていますが、ブラジルの場合、テレビに出るようなタレントが使うケースや、デモ運動の様子を伝えるケースが多い。そういう形から用途が広まっていくところが日本とは違います。

 そのほか、日本と海外とではお問い合わせいただく内容も異なります。日本では「誰が視聴しているのかを知りたい」といったことが多いのですが、海外ではそれはなくて、「もっと視聴者を増やすにはどうしたらいいのか。誰でもいいからたくさん見てほしい」といったような内容。その辺りでも文化の違いを感じます。

モイ代表取締役の赤松洋介氏

--赤松さんはツイキャスを将来的に“人々の生活を変えるインフラ”にしたいそうですが、現在はどの程度実現していて、いつまでに完成させる計画なのでしょうか。

 まだ2割にも到達していないかもしれないです。ツイキャスを使ってコミュニケーションのとり方が変わった人はいるといますが、「生活面に入っていけてない」と感じるので、より多くのさまざまな人のコミュニケーションを楽しく変えていけるようにできればと思っています。

 映像や音声にこだわりはなくて、「誰かに何かを伝えたいときに、そこに情報を流すと、その情報が一番欲しい人に届く場」にしたいと思っています。ユーザー同士のつながりがある中で、よりコミュニケーションがとりやすいものを、目指していきたいです。現在はいろいろなツールがあって、「この投稿はTwitterで。こっちはリア充っぽいからFacebookで」と取捨選択をしていると思います。それよりも気楽に、人々のつながりができるといいなと思います。

 完成までは、残りせいぜい2年くらい。その時点で何億人ものユーザーがいるわけではないと思いますが、インフラとして機能して、今後伸ばせる部分が見えていなければ、このチャレンジはうまくいかないと思っています。

--競合にあたりそうなサービスも増えてきました。

 ツイキャスと他サービスは設計思想が違います。ツイキャスは、最初にある程度のつながりがあって、そこからさらに人と人とがつながっていくイメージ。一方、ほかのライブ配信サービスは、視聴者同士がコミュニケーションをとることがあまりなく、「面白いものを流して、そこにコメントをする」といった文化があります。

 競合が出てくるのは2年前からわかっていました。ソフトウェアの進化などで、ライブ配信自体が簡単になってきているからです。もはや、機能そのものが充実しているのは当たり前で、重要なのは「いかにユーザーにとって心地よい場所をつくれるか」だと思います。そしてツイキャスは、他社には簡単には真似できないノウハウがあり、それが強みになるはずです。

 他のライブ配信サービスがどのような文化を作るのかは、とても興味があります。「ユーザーにこんな風に使ってもらいたい」と思いながら“ものづくり”をするのは大変ですが、すばらしい技術を持った方はたくさんいます。競合だとかは関係なく、単純によいものを作ってほしいと思っています。

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