(編集部注:米CNETによる21.5インチのRetina 4Kディスプレイ搭載「iMac」のレビューを3回に分けて翻訳して公開します。第1回は12月7日に、第2回は12月9日に公開しています)
第2回より続く。
動画 | Mini DisplayPort/Thunderbolt(2基) |
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音声 | ヘッドホン/マイクコンボジャック |
データ | USB 3.0(4基)、SDカードリーダー |
ネットワーク | イーサネット、802.11ac Wi-Fi、Bluetooth 4.0 |
光学ドライブ | 非搭載 |
筐体背面には、各種ポートや接続端子が一列に並んでいる。4基のUSB 3.0ポート、2基のThunderbolt/Mini DisplayPort接続端子、SDカードスロット、イーサネットジャック、ヘッドホンプラグなどだ。2015年モデルで変わったところと言えば、Thunderboltポートがアップグレードされ、初代規格から新しい「Thunderbolt 2」になったことくらいで、12インチ「MacBook」や一部の「Windows」PCで採用されている小型のリバーシブルプラグ「USB-C」は搭載されていない。このことや、新しい「Beats Pill+」スピーカーから判断すると、Appleが同社のデフォルトの接続端子として、USB-Cより「Lightning」を重視していることは間違いなさそうだ。
新しい4K対応「iMac」では、Intelの「Core i5」「Core i7」プロセッサが第4世代から第5世代にアップグレードされた。開発コード名で言えば、「Haswell」から「Broadwell」に移行したことになる。しかし、それでも1世代遅れたチップであり、2015年秋からはIntelの第6世代Coreチップ(この世代にも「Skylake」という開発コード名が付けられている)がコンシューマー向けノートブックとデスクトップに搭載され始めている。こうした2015年の最新プロセッサは、上位モデルの27インチiMacで採用されたが、21インチモデルは完全に1世代遅れている。
そのため、近所で一番新しいコンピュータを持っていると自慢するのははばかられるかもしれないが、1世代前のプロセッサでも、ほとんどの人にとっては日々の使用に大きな影響はない。コンピュータ業界の大きな秘密を明かすと、数世代前のプロセッサであっても、大半のユーザーがシステムで実行する作業を問題なく処理できるだけの性能を備えている。ここ数年の間に、ウェブブラウザ内で実行されるクラウドベースのツールへの移行が一気に進んだ。ウェブベースの電子メールから、「Google Docs」やMicrosoftの「Office Online」アプリといったオンライン生産性スイートまで、さまざまなクラウドツールが普及している。また、ソーシャルメディアやオンラインメディアストリーミングの利用時間も長い。どれもかなり負荷が低いと考えられているタスクだ。
Intelプロセッサを前年モデルから最新モデルにアップグレードすることの真の利点は、電力効率の向上とバッテリ持続時間の延長だが、これらはデスクトップよりもノートブックやハイブリッドデバイスで重要になる。
米CNETのCNET Labsのベンチマークで、Intelの3.1GHzの「Core i5-5675R」CPUを搭載するこの新型4K対応iMacは、比較的新しい他のCore i5搭載システムと同等のパフォーマンスを記録した。Intelチップの世代間のパフォーマンス差は、テストに使用した日常的なタスクにおいては、ごくわずかであることが実証された。2014年に発売された大型の27インチ5K対応iMacとほぼ同じ速さだったが、もちろんSkylake搭載の新しい27インチモデルはさらに高速だろう。ベンチマークで最下位になったのは、Appleの最新ノートブックである12インチMacBookだ。このMacBookに搭載されたプロセッサは、「Core M」というあまり使われていないIntelチップで、米CNETがこれまでに見てきた数台のCore M搭載システムは、いまひとつのパフォーマンスだった。
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